2020年USLPGAツアーの第2戦であるGainbridge LPGA at Boca Rio(以下ゲインブリッジ)は、米国フロリダ州のボカ リオ ゴルフクラブ(6,701ヤード_パー72)にて、1月23日から26日までの4日間開催され、日本の畑岡奈紗選手は、最終日最終ホールのボギーが致命的となり、4勝目を逃してしまいました。夕方5時過ぎの出来事でした。
それではこの試合に於ける畑岡選手の4日間に渡る戦いを、簡単に振り返っておきたいと思います。
試合日 |
1日目 |
2日目 |
3日目 |
4日目 |
当日スコア |
72 |
64 |
67 |
69 |
合計スコア |
0 |
-8 |
-13 |
-16 |
順位 |
27位T |
3位T |
2位 |
2位 |
16番ホールまでは畑岡選手が一打リードし首位としていたものの、首位スタートしたM サグストロム選手が17番ホールで畑岡選手に追いつき、共に17アンダーで最終ホールを迎える事になったのです。18番ホールをM サグストロム選手がパーとしたのに対し、畑岡選手のボギーは何とも悔しく、優勝を譲る事になってしまいました。
先週から好調を維持している畑岡選手ですが、引き続きUSLPGAツアー4勝目を目指し、頑張って頂きたいものです。なお日本人選手は畑岡選手以外に3選手が参戦しており、結果は河本結選手9アンダーの8位タイ、横峯さくら選手5オーバーの63位タイ、上原彩子選手予選落ちと言う結果でした。
2020年USLPGAツアーの開幕戦である『ダイヤモンド リゾーツ オブ チャンピオンズ』は、フロリダ州のフォーシーズンズG&スポーツクラブ(6,645ヤード_パー71)で、2020年1月16日初日を迎えました。
この試合に参戦している日本の畑岡奈紗選手は、19日(日)の最終日に首位タイのトータル13アンダーにてホールアウトし、韓国のインビー パーク、メキシコのガビー ロペス両選手を含めたプレーオフへ突入しました。
プレーオフはパー3の18番ホールを繰り返し、いわゆるサドンデス勝負となりました。3ホール目にインビー パーク選手が脱落し、残された2選手による戦いは5ホールまで続くものの、現地時間夕方の6時20分日没にて、勝負の行方は20日の月曜日へ順延となりました。
現地時間20日の朝8時(日本時間20日夜10時)より開始された2人でのプレーオフは、2ホール目通算7ホール目にてガビー ロペス選手がバーディを奪ったのに対し畑岡選手はパーとし、長きに渡った勝負に決着がつきました。畑岡選手の惜敗です。
とは言え畑岡選手のこれまでの実績が、全くの勢いだけでは無く、タフさも持ち合わせている事を、多くのゴルフファンのみならず関係者へ、アピール出来たのでは無いかと思われます。近い将来必ずや4勝目を達成するものと思われますが、今一度畑岡選手のこれまでの優勝を、振り返っておきたいと思います。それは下記の通りです。
・Walmart NW Arkansas Championship presented by P&G(2018年6月)
・TOTOジャパンクラシック(2018年11月)
・Kia Classic(2019年3月)
2019年8月4日日本時間未明、日本中の至ところでゴルフファンが、歓喜の渦に包まれたのでは無いでしょうか。なんと昨年日本のプロテストに合格した渋野日向子(20=RSK山陽放送)選手が、USLPGAツアーのメジャートーナメントである『AIG全英女子オープン』に優勝したのです。
イギリスのウォバーンゴルフ&カントリークラブ(6,756ヤード_パー72)を舞台に展開された、渋野選手の4日間に渡るスコアを振り返るならば、それは下記の様な内容です。
|
1日目 |
2日目 |
3日目 |
4日目 |
当日スコア |
66 |
69 |
67 |
68 |
合計スコア |
-6 |
-9 |
-14 |
-18 |
順位 |
2位タイ |
2位 |
1位 |
優勝 |
これまで日本人選手によるメジャートーナメント優勝は、2度数える事が出来ます。1度目が今を溯る事44年前の1977年、当時31歳の樋口久子氏が全米女子プロに優勝した事と、2013年に井戸木鴻樹氏が51歳にて全米プロシニアを制しており、これが2度目です。
全英女子オープンの歴史を振り返るならば、1984年に岡本綾子氏が289ストロークで優勝しておりますが、開催コースは奇しくも今回と同様のウォバーンゴルフ&カントリークラブでした。当時同大会は、欧州女子ツアーに組み込まれた1試合と言う位置付けであり、メジャーへ昇格したの2001年の事です。
渋野選手は今年から日本女子のレギュラーツアーへ本格参戦し、ある意味1年生とも言えるものでしたが、同選手の持ち味で有る明るさと物おじしない性格、そして切れ味の良いショットから、5月には公式戦である『ワールドレディスチャンピオンシップ サロンパスカップ』で優勝しております。
7月には戸塚カントリー倶楽部で開催された『資生堂 アネッサ レディスオープン』で2勝目を上げておりますので、自身のキャリアから今回で3勝目と言う事に成りますが、同選手による海外トーナメント初挑戦・初優勝でもありました。ちなみに同大会の賞金総額は450万ドル、優勝賞金67万5,000ドル(約7,400万円)との事です。
畑岡奈紗選手(森ビル_20)がUSLPGAツアーに於いて、通算3勝目を達成しました。2019年3月28日(木)~31日(日)までの4日間、アメリカ・カリフォルニア州のアビアラGC(6,609ヤード_パー72)を舞台に開催されていた『キア クラシック』に於いて同選手は、18アンダーで後続選手を3打差に抑え見事優勝しました。
2位に入った後続選手達が大きくスコアを伸ばし猛追して来る中、最終日同選手は6アンダー1ボギーのトータル67でスコアをまとめ、崩れる事無く3勝目を手繰り寄せたのですが、初の4日間大会でした。現地時間31日の夕方6時過ぎ、日本時間4月1日午前10時過ぎの結果です。
この試合にはその他日本人3選手が参戦しておりましたが、野村選手23位タイ、上原選手55位タイ、横峯選手59位タイと言う結果でした。なお畑岡選手の過去の優勝を振り返るならば、初優勝が2018年6月の『ウォルマートNWアーカンソー選手権』、2勝目が2018年11月に日本開催となった『TOTOジャパンクラシック』です。
アメリカのアーカンソー州にあるピナクルCC(6,331ヤード_パー71)で、2018年6月22日より24日までの3日間開催されていた<ウォルマートNWアーカンソー選手権>に於いて、日本の畑岡奈紗選手が自身初のアメリカツアー優勝を克ち取りました。
6月24日(日)の夕方5時29分頃(日本時間6月25日午前7時29分)の出来事でした。
同選手は3日間、64、65、63と言う安定したハイスコアでまわってきており、トータルスコア21アンダーは2位のオースティン・アーンスト選手に6打差を付けての、いわゆる<ブッチギリ>での優勝でした。かつて9名の日本人選手がツアー優勝しておりますので、同選手は10選手目の快挙となりました。
なおその他同大会へ参戦した日本人選手の成績は、野村敏京選手が47位タイ、上原彩子選手は残念ながら予選落ちでした。
参考までに過去USLPGAツアーに於ける日本人選手の優勝は、樋口久子、岡本綾子、小林浩美、平瀬真由美、福島晃子、宮里藍、上田桃子(2011年ミズノクラシック)、宮里美香、野村敏京の9名であるとするのが、一般社団法人日本女子プロゴルフ協会の正式な見解です。
『全米女子プロゴルフ協会公式戦 TOTOジャパンクラシック』2017が、11月3日(金)~5日(日)までの3日間、茨城県の太平洋クラブ美野里コースを舞台に開催されます。TOTO株式会社と株式会社毎日放送更にはスポーツニッポン新聞社主催による本大会は、日本で開催される唯一の全米女子プロゴルフ協会公式戦です。
今大会は日米両ツアーから総勢78名の選手が、参戦し予選落ちは有りません。参加選手の内訳は、アメリカ側が9月17日に終了した<エビアン選手権>までで確定した賞金ランキング上位43位まで、そして日本側は10月15日に終了した<富士通レディース>までで確定した賞金ランキング上位35名です。
本大会の賞金総額は150万ドル(1億6,500万円)、優勝賞金は22万5,000ドル(2,475万円)です。大変ビッグな大会になっていますが、この賞金以上に日本人選手にとって魅力的なのが、この大会で優勝した場合、来季のUSLPGAツアー出場権を得られる事です。
1年間フルにアメリカ女子ツアーの舞台で戦いたいと考えている選手の第一人者は、やはり何と言っても畑岡奈紗選手が代表格と言えるのでは無いでしょうか。同選手は昨年2016年に行われたUSLPGAのファイナルQTに於いて14位タイに入り、今年2017年ツアー20戦を転戦して来ました。その結果は1試合を棄権し、11試合で予選落ちとなってしまいました。
今年の苦い経験を糧に来季の飛躍を熱望する同選手に対し、今年の<日本女子オープン>に於ける戦いぶりを見て、誰一人として否定的な見解を述べないのではないでしょうか。ホームグランドへUSLPGAツアー公式戦を迎え、日本の多くのゴルフファンが、畑岡選手の活躍に注目しております。
全米女子プロゴルフ協会(以下USLPGA)公式戦『TOTOジャパンクラシック』が、今年も又太平洋クラブ美野里コースを舞台に、11月3日(金・祝日)~5日(日)までの3日間開催されます。この公式戦は日本で開催される、USLPGA唯一の大会となっております。
参加選手はUSLPGAから賞金ランキング上位43名と、一般社団法人日本女子プロゴルフ協会(以下JLPGA)からは同じく賞金ランキング上位35名の、合計78名にて優勝が争われます。JLPGA所属選手にとっては、USLPGA選手と肩を並べて競い合えるまたとないチャンスだと言えると共に、日本のゴルフファンにとっても、USLPGA選手を間近に観戦出来る貴重な試合になるものと思われます。
これに先立ち<3枚セット前売り入場券>が、税込み1万円にて7月24日より発売開始されました。その販売窓口は、下記の通りです。
太平洋クラブ各コース |
WEBサイト及び電話 |
チケットぴあ |
0570-02-9999 |
ローソンチケット |
0570-000-732 |
e+ |
http://eplus.jp/golftour/ |
楽天チケット |
http://r-t.jp/golftour |
CNプレイガイド |
0570-08-9999 |
セブンチケット |
全国セブンイレブン店頭 |
USGA(全米ゴルフ協会)主催による『第72回全米女子オープンゴルフ』が、2017年7月13日(木)本日より16日(日)までの4日間、ニュージャージー州のトランプナショナルゴルフクラブ(6,732ヤード_パー72)で開催されます。今大会へ出場する日本ツアーを主戦場にしている選手、及び日本人選手は以下の10名です。
宮里 藍 |
野村 敏京 |
川岸 史果 |
鈴木 愛 |
横峯 さくら |
宮里 美香 |
森田 遥 |
葭葉 ルミ |
渡邉 彩香 |
サイ・ペイイン |
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朝一番のスタートはアウトとイン共に6時45分ですが、時差の関係から日本時間では19時45分となります。昨年の大会では4名が決勝ラウンドへ進出し、野村敏京選手の11位タイが最高順位でしたが、今年はより多くの選手に決勝ラウンドを戦って欲しいと言うのが、応援する日本側関係者の願いだと言えます。
ところで大会会場であるトランプナショナルゴルフクラブは、第45代アメリカ合衆国大統領である今日のドナルド・トランプ氏が、当該ゴルフ場を2002年に買収したものでした。当時の名称はオーシャントレイルズゴルフクラブでしたが、同氏が数百億ドルをかけて改修し、超高級ゴルフ場へと変身させたのです。
なお森田遥選手の国籍に関する表記ですが、USGAでは日本国扱いですが、USLPGAでは中華人民共和国扱いとなっております。
『第41回全英リコー女子オープン』への出場選手が、2017年7月5日明らかになりました。日本ツアー賞金ランキング上位5名に与えられる出場権は、1.鈴木愛 2.イ ミニョン 3.川岸史果 4.堀琴音 5.西山ゆかりの各選手が獲得しました。
更に他のカテゴリーから1.ペ ヒギョン 2.野村敏京 3.上原彩子 4.宮里藍と言う4名が選出されたのですが、宮里藍選手についてはR&A及びチャンピオンシップコミッティーによる特別承認と言う事で、同選手によるゴルフ界への貢献を高く評価しての選出となりました。
以上合計9選手が日本ツアーを主戦場にしている選手、或いは日本人選手として出場する事になったのですが、有資格者で有った1.キム ハヌル(韓国) 2.テレサ・ルー(台湾) 3.イ ボミ(韓国) 4.申 ジエ(韓国) 5.全 美貞(韓国) 6.アン ソンジュ(韓国) 7.上田桃子(日本)の7選手は辞退する事になり、応援する側からは大変残念な結果となってしまったと言えます。
- 大会概要
大会名称:全英リコー女子オープン
開催日程:2017年8月3日(木)~6日(日)
開催会場:キングズバーンズゴルフリンクス(英国スコットランド)
賞金総額:325万ドル
出場人数:144人
競技方法:72ホールズ・ストロークプレー(予選通過は36ホール終了時65位タイ)
なお本大会主催者は、昨年の2016年までLGU(Ladies’ Golf Union)でしたが、LGUとR&Aの組織統合により2017年よりR&Aになりました。R&Aとしては初の女子メジャー大会開催になると共に、賞金総額も昨年より25万ドルアップして325万ドルとなりました。
2017年4月27日より30日までの4日間、テキサス州のラスコリナスCC(6,441ヤード_パー71)を舞台にUSLPGAツアー第9戦のボランティア・オブ・アメリカ・テキサス・シュートアウトが開催され、野村敏京選手(24=フリー)は強い風に苦しみながらも優勝をもぎ取りました。ツアー3勝目の達成です。
最終日はスタート時間に関係なく、ほとんどの選手が風に苦しみました。最終日に残った53選手中アンダーパーでラウンドしたのは2選手のみだった事が、何よりも当日のコンディションの難しさを如実に物語っております。
野村選手は最終日8アンダーの単独首位にてスタートして行ったのですが、当日5オーバーとスコアを崩しトータル3アンダーにてホールアウトしました。6アンダー2位タイにてトップの野村選手を追撃して行ったクリスティ・カー選手もまた、風に苦しむも当日3オーバーで踏ん張り、野村選手同様に4日間合計3アンダーでホールアウトしました。両選手が首位となり、試合はプレーオフへと突入して行きました。
プレーオフは18番ホールを使用して行われたのですが、6ホール目に野村選手がバーディを決め、ついにクリスティ・カー選手との勝負に決着をつけました。現地時間夕方の7時46分前後でした。まさしく激闘と言う表現に相応しい、息詰まる戦いでした。
本大会へはその他日本人2選手が、参戦しておりました。第2ラウンド終了時点で70位タイまでの選手が、3日目へ進める規定に畑岡奈紗選手は入れませんでした。また第3ラウンドでは50位タイまでの選手が、決勝日へ進められるのですが、宮里美香選手は惜しくも58位タイにて2打足りず逃してしまいました。