< マスターカード・ゴルフ親善大使_トム ワトソン氏 >
2017年に続き来年の2019年に2度目となるPGA TOUR champions、いわゆる米国シニアツアーの『Mastercard Japan Championship』(以下マスターカード選手権)が、千葉県の成田ゴルフ倶楽部を舞台に開催されます。
これに先立ち2018年10月9日同ゴルフ場に於いて、マスターカードのゴルフ親善大使を務めるトム ワトソン、PGA TOUR Champions の上級副社長ミラー ブレイディ、Mastercard Japan バイスブレジデントのダグマー ネドゥバル、(公社)日本プロゴルフ協会会長・倉本昌弘、株式会社アコーディア・ゴルフ会長兼社長田代祐子の5氏列席による記者会見が行われました。
< ミラー ブレディ氏 > < ダグマー ネドゥバル氏 >
各5氏はそれぞれの立場で同選手権が開催される意義を述べるものの、このビッグイベントが開催される喜びは、各氏から如実に伝わって来ており、全体的にはお祭りの前夜祭的雰囲気を醸し出しておりました。
この大会開催を記念しアコーディアゴルフでは、2018年11月1日より2019年4月30日迄の半年間、誰でも参加出来る30万人規模のロングランコンペを企画しております。名付けて『Mastercard Japan Championship アコーディア チャレンジ』ですが、対象期間を2ヶ月ごと3期に分け、様々な商品を用意するとの事ですがその数5,000点に及びます。
様々な豪華賞品の中でも突出しているのが、来年6月5日(水)及び6日(木)に予定されている公式プロアマ大会へ出場出来るプレゼントです。その数9名がこのアコーディア チャレンジを通じて選出される訳ですが、アマチュアゴルファーにとっては期待値高まる企画だと言えます。
< 田代祐子会長 > < 倉本昌弘会長 >
本戦は6月7日(金)より9日(日)までの3日間行われますが、賞金総額250万ドルを分配する参加選手は68名です。この中には8名の招待選手が含まれますが、現時点で日本人選手の名前は誰一人上がっておりません。しかしながらこの試合の前に開催される予定の『すまいーだカップ』優勝者は、8名の内の一人でありこれは確約されていると倉本会長は語りました。
長い時間マイクを持ち続けた感の有るトム ワトソン氏ですが、マイクをおくに当たって倉本会長へお願いが有るとしたのですがその内容は、「ジャンボさんを連れて来て下さい」と言うものでした。常々シニアの試合には出ないと公言している尾崎氏ですが、倉本会長も「お願いしてみましょう」と述べるのが精一杯と言う感じでした。
ワトソン氏は尾崎氏の影響力を充分に把握した上での発言でしたが、会見場は大きな笑いの渦に包まれ幕がおろされたのです。来年の試合が待ち遠しくなる様な、ほのぼのとした会見でした。
2019年6月7日~9日までの3日間、千葉県の成田ゴルフ倶楽部に於いてPGA TOUR チャンピオンズの『Mastercard Japan Championship』が、開催される事になりました。PGA TOUR で大活躍した強者共が、チャンピオンズへ戦いの場を移し、2年前に同ゴルフ場で開催された『JAPAN AIRLINES Championship』の再演とばかりに、大暴れする事と思われます。来年の試合概要は下記の通りです。
- 大会名称 Mastercard Japan Championship
- 主催 PGA TOUR チャンピオンズ
- 特別後援 公益社団法人日本プロゴルフ協会
- 開催場所 成田ゴルフ倶楽部(成田市大室127_TEL0476-36-0111)
- 開催日程 2019年6月7日(金)~9日(日)
- 競技方法 54ホールズ ストロークプレー
- 出場人数 68名(60名+招待選手8名)
- 賞金総額 250万ドル
C・モンゴメリー選手(主催者提供) トム・ワトソン選手(主催者提供)
マスターカードはこれまでPGA TOUR、PGA TOURチャンピオンズ、Web.com Tourの公式クレジット決済パートナーを務め、アーノルド・パーマー・インビテーショナルのスポンサーともなっております。そのマスターカードが今大会のタイトルスポンサーになる事が、2018年8月14日決定したのです。
出場選手は遅くとも来年の5月に入り発表される事と思われますが、招待選手8名へは多くの日本人プレーヤーが選出される事を期待したいと思います。日曜日に最終日を迎える事と開催場所が成田と言う点を加味するならば、多くのゴルファーが観戦出来る可能性が有ります。是非レジェンズに伍して戦う、日本人プレーヤーの活躍を見たいものです。
なおPGA TOURチャンピオンズとは、世界ゴルフ殿堂入り35選手を含む50歳以上のプロゴルファーによる会員組織です。今年2018年のスケジュールは、米国、スコットランド、カナダで27トーナメントが開催され、その賞金総額は5,600万ドル以上になっております。
2017年7月27日~30日までの4日間、ウェールズのロイヤルポースコールゴルフクラブ(7,010ヤード_パー71)にて行われていた『全英シニアオープン選手権』2017は、ドイツのベルンハルト ランガー選手が4日間トータル4アンダーとして、2位のコーリー ペイビン選手に3打差をつけて優勝しました。
同選手権へは世界から144名の選手が参加したのですが、日本ツアーからは井戸木鴻樹選手とプラヤード マークセン選手の2名でした。井戸木選手は2日間合計20オーバー_116位タイにて予選落ちしてしまいましたが、マークセン選手は7オーバー_20位タイにて決勝ラウンドへ進出しました。
82名の選手による決勝ラウンドでマークセン選手は、最終日2オーバー4日間合計10オーバーとして、38位タイにて終戦しました。参加選手中アンダーパーを記録したのは、優勝したランガー選手とペイビン選手の2名のみだった事からも、如何にハードな戦いであったかが理解出来ます。最下位の選手は28オーバーでした。
今大会へは7月24日にマンデートーナメントが本会場近郊の4会場で開催されており、この予選会へドラゴン瀧、清家和夫、富田正行の3選手が日本人選手としてトライしました。残念な結果とはなっておりますが、記録しておかなければならない点だと言えます。4会場で約400名が参加し、約一割の選手が本戦へ進出出来るものでした。
なお当該ゴルフ場は1895年に開場しており、日本でもおなじみのハリー コルト氏による設計です。
『第78回キッチンエイド シニアPGAチャンピオンシップ』_(全米プロシニア)が、2017年5月25日~28日までの4日間、アメリカ・バージニア州にあるトランプナショナルゴルフクラブ(7,167ヤード/パー72)で開催されました。優勝したのはドイツのベルンハルト ランガー選手でした。同選手は4日間合計18アンダーで、2位のビジェイ シン選手に1打差で勝利を手にしたのですが、常に安定したゴルフを展開しました。
3日目を終え合計15アンダーで首位に立ったのはビジェイ選手でしたが、一打差の2位でホールアウトしたのはランガー選手でした。最終日はランガー選手とビジェイ選手による、マッチプレーの様な展開となりましたが、ビジェイ選手はスコアを伸ばしきれませんでした。
最終日15番ホールを終了した時点では両選手共に17アンダーでしたが、16番でバーディを取り18アンダーとしたランガー選手に対して、17番のパー3ホールでボギーとしたビジェイ選手は最終ホールをバーディとするも、ランガー選手に今一歩追いつきませんでした。
全参加156選手中日本のPGAシニアツアーを戦う中からは、2013年のチャンピオンである井戸木鴻樹、プラヤド・マークセン、室田淳、崎山武志、田村尚之の5選手が参戦しましたが、結果は下記の通りです。
選手 |
初日 |
2日目 |
3日目 |
最終日 |
井戸木 鴻樹 |
62位T |
91位T |
CUT |
|
P・マークセン |
26位T |
9位T |
9位T |
11位T |
室田 淳 |
62位T |
77位T |
CUT |
|
崎山 武志 |
12位T |
9位T |
20位T |
53位T |
田村 尚之 |
26位T |
66位T |
71位 |
73位 |
来年2017年にPGA TOUR Championsの1試合_JAPAN AIRLINES Championship(JAL選手権)が、日本の成田ゴルフ倶楽部を舞台にして開催される事が、2016年10月18日同ツアーの代表であるGregory T.McLaughlin(グレゴリー・マクローリン)氏によって明らかにされました。
発表された当日、東京港区の東京アメリカンクラブ会場には、下記の方々が出席しました。(敬称略)
President,PGA TOUR Champions |
Gregory T.Mclaughlin |
在日アメリカ合衆国大使館公使 |
Andrew Wylegala |
世界ゴルフ殿堂メンバー |
Tom Watson |
日本航空株式会社 代表取締役 |
植木 義晴 |
株式会社 アコーディア・ゴルフ 取締役 |
野中 貞徳 |
公益社団法人日本プロゴルフ協会 会長 |
倉本 昌弘 |
同大会の概要は、下記の通りです。
大会名称 |
JAPAN AIRLINES Championship |
開催コース |
成田ゴルフ倶楽部 |
スポンサー |
日本航空株式会社 |
開催日時 |
2017年9月4日から10日の週 |
参加選手 |
ツアーメンバー60名と日本人選手8名の合計68名 |
賞金総額 |
250万ドル |
PGA TOUR チャンピオンズと日本航空(株)、更に(株)アコーディア・ゴルフの3者がタッグを組んだこの度の大会が、どの様な旋風を巻き起こすのか、未知数の部分はあるものの、大いなる話題を提供する事と思われます。
尚、大会の本戦前2日間で300人規模のプロアマ大会も計画されており、そこへは将来性豊な日本のジュニア選手を招待し、PGA TOUR チャンピオンズ選手達との交流を深めたいとしております。
2016年8月11日よりアメリカ・オハイオ州のサイオートCC(パー70)で開催されました第37回全米シニアオープン2016は、8月15日(日本時間8月16日)に最終日を向かえ、トータル3アンダーにてGene Sauuerd(以下ジーン サワーズ)選手が優勝しました。予定では14日が最終日でしたが、悪天候の為順延となり、15日の月曜日となりました。
優勝したサワーズ選手は、4日間通じて安定したゴルフを展開し、最終日はトップを走っていたヒメネス選手と、一騎打ちの様相でした。決着が付いたのは18番ホールでした。両選手ともパーオンせず、グリーン上でのパット勝負になりました。先に打ったヒメネス選手が外しボギーとしたのに対して、サワーズ選手は見事パーセーブし、一打差をつけて優勝を手にしたのです。
かつて生存率わずかと言う、病気になりながらもツアーに戻ってきて、この度のメジャータイトルを手にしたサワーズ選手の、感動的な優勝と成りました。尚、日本人選手は下記の3名が参戦したのですが、結果は下記の通りです。
選手 |
初日 |
2日目 |
3日目 |
4日目 |
優勝者
Gene Sauers
|
-2
2位タイ
|
本日-1
2日間計-3
3位
|
本日+1
3日間計-2
2位
|
本日-1
4日間計-3
1位
|
崎山 武志
|
-3
7位タイ
|
本日+4
2日間計+3
23位タイ
|
本日+4
3日間計+7
27位タイ
|
本日-2
4日間計+5
18位タイ
|
室田 淳
|
+3
48位タイ
|
本日+4
2日間計+7
58位タイ
|
本日+9
3日間計+16
62位タイ
|
本日0
4日間計+16
56位タイ
|
井戸木 鴻樹
|
+6
81位タイ
|
本日+4
2日間計+10
76位タイ
|
予選落ち
|
|
2016年7月21日から7月24日までの4日間、スコットランドのCarnoustie Golf Links(7,345ヤード_パー72)に於いて戦われた、2016年全英シニアオープンゴルフ選手権優勝者は、イングランドのポール ブロードハースト選手で優勝スコアは11アンダーでした。
同選手は初日73位タイ、2日目15位タイ、3日目2位タイと順調に順位を伸ばし、最終日もスコアを崩す選手が多い中で、4アンダーと安定した内容でラウンドし、2位のスコット マキャロン選手へ2打差を付けて優勝しました。
日本から参戦した6選手の中で決勝へ進出したのは、井戸木鴻樹、崎山武志の2選手でしたが、残念ながら下記の4選手は、予選落ちとなってしまいました。
井戸木鴻樹選手は大会2日目に、アメリカのジョー デュラント選手と共に首位タイとなり、シニアメジャー2勝目も有り得るのでは、とおおいに期待を持たせてくれましたが、残念ながら結果はトータル3オーバーの30位タイでした。又崎山武志選手は、トータル13オーバーの69位でした。
アメリカシニアツアーであるチャンピオンズツアーへの出場をかけて、日本から2名の選手が挑戦しておりました。一人は尾崎直道選手と、もう一人は崎山武志選手でした。
尾崎選手は来季出場権をかけた予選会へ出場し、2015年11月20日にアメリカカリフォルニア州ザ・クラブ・アット・ソボカスプリングスで行われた最終ラウンドを71でまわり、4日間通算290ストローク・13位となり最終予選へ進みました。
崎山選手は日本シニアツアー終了時、つまり2015年11月1日時点で、日本PGAシニアツアー賞金ランキング上位5名の内、出場を希望する最上位者に与えられる資格で、最終予選会へ挑戦する事になりました。
12月1日~4日にかけてアメリカアリゾナ州のTPCスコッツデール・チャンピオンコースで行われた最終予選会では、尾崎選手が10アンダーの13位タイ、崎山選手は5アンダー・46位タイとなり、制限無の出場権が得られる上位5名枠に入れずに、終戦と成りました。残念な結果となってしまいましたが、挑戦する日本人選手2名には、惜しみない拍手を贈りたいと思います。
2015年7月23日より26日までの4日間、イギリス・ロンドン郊外のサニングデール・ゴルフクラブに於いて開催された2015年全英シニアオープンの優勝者は、アメリカのMarco Dawson選手(51歳)でした。同選手のスコアは初日65、2日目67、3日目68、最終日64のトータル16アンダーでした。2位には1打差でB・ランガー選手が入りました。
日本からは4選手が、参戦しました。結果は下記の通りです。
- 倉本昌弘 34位タイ
- 井戸木鴻樹 40位タイ
- 奥田靖己 62位タイ
- 須貝 昇 予選落ち
倉本選手は2014年日本シニアオープン優勝の資格、井戸木選手は2013年全米プロシニア優勝の資格、須貝選手は同大会2002年時優勝の資格でそれぞれ本戦出場を果たしました。その様な中で本戦出場へ向けた予選会へは、日本から奥田靖己、清家和夫、横峯良郎の3選手が出場し、奥田選手が見事予選会を突破しての本戦出場でした。
日本時間2013年5月27日朝に、ビッグニュースが飛び込んで来ました。井戸木鴻樹プロが2013年の全米シニアプロ選手権を制したのです。シニアと言えメジャートーナメントを日本人選手が制したのです。快挙です。
全米シニアプロ選手権は2013年5月23日より26日までの4日間に渡り、セントルイスに有るBellerive Country Club(6,959ヤード、パー71)で開催されました。参加選手157名の内、日本人選手は室田淳、尾崎直道、井戸木鴻樹、高見和宏の4名でした。
初日井戸木選手はイーブンパーの30位タイの好位置につけ、 2日目は69のトータル2アンダーで予選を突破したのです。80名の選手で決勝は戦われ、最終日に6アンダー、トータル11アンダーをマークした井戸木選手が、2位のケニーペリー選手に2打差を付けて優勝したのです。優勝賞金は378,000ドル、5月27日時点での円ドルを101円で換算致しますと、38,178,000円を井戸木選手は獲得した事に成ります。
井戸木選手は1961年11月2日の大阪府生まれで、茨木市立豊川中学校を卒業後、1982年にプロテストに合格し、1985年にプロデビュー致しました。身長167cm、体重62Kgと言う小柄な体からくり出されるショットは正確で、レギュラーツアー2勝を飾っております。
かつてジャンボ尾崎選手は、(メジャーで優勝)と言う事を、はばかる事無く発言しておりました。この度の井戸木選手の優勝は、シニアとは言えメジャーです。多くの有名な日本人選手が追い求めて来たメジャー、井戸木選手のメジャー優勝は、全日本人選手の金字塔となりました。