第63回日本プロゴルフシニア選手権大会が2024年10月3日~6日までの4日間、茨城県のイーグルポイントゴルフクラブを舞台に開催され、シニア2年目51歳の増田伸洋選手の優勝にて幕を閉じました。
今年この大会へ新規に円谷フィールズホールディングス株式会社が特別協賛する事になりましたが、この動きに合わせ大会名称もTSUBURAYA FIELDS HOLDINGS ULTRAMAN CUPとなりました。関係者の多くが親しみを込め(ウルトラマン カップ)と呼称したのですが、現在のシニア層には大変懐かしい響きが蘇った様に思われます。
今回この大会への特別協賛を振り返り円谷フィールズホールディングス社は、次の様に語っています。
■ 大会とウルトラマンと言うコンテンツがマッチする事で、新たな価値創造に手ごたえを実感。
■ 来年以降も特別協賛する方向であり、継続して取り組む事で認知度を上げて行きたい。
■ 大会告知を拡大して行き、結果として多くの方に会場へ足を運んで頂ける様にしたい。
宇宙から飛来し地球を壊す巨大怪獣に対し、そうはさせまいと奮闘するウルトラマンの姿は、現在のシニア層が少年少女だった頃、少なからずみる者へ感動を与えて来ました。現代に蘇った円谷フィールズホールディングス社のウルトラマンは、ゴルフを通じ再びシニア層の心へ訴求しようとしています。
来年はどの様なシニアプロが、ウルトラマンよろしく飛び出し活躍するのか、大変楽しみな大会になったと言えます。
公益社団法人日本プロゴルフ協会(PGA)は2024年10月21日に開催された定例理事会において、2025年の来年度に実施される男子プロテストにて、50位タイまでの受験者を合格とすることを決議しました。
かつて2022年度理事会決議にて、2025年実施のプロテスト以降、合格者を40位タイまでとするとしていました。この決議に対しこの度の理事会は、この決議を取り消すと共に、従来通り50位タイまでを合格者とするとしたのです。明神PGA会長曰く、この議案に対し出席理事全員から、異議の申し立ては無く賛意を得られたとの事。
ゴルフでの活動を人生の糧にしようと考えている多くのゴルファーにとって、2022年PGA決議は自らの進路を決める上で、悩ましい問題としてのしかかっていましたが、今回この問題に終止符が打たれた事で、これまで通りの人生設計を描きやすくなったものと思われます。
| 1日目 | 2日目 | 3日目 |
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首位 | 深掘 圭一郎 宮本 勝昌 平塚 哲二 | 宮本 勝昌 | 宮本 勝昌 |
スコア | -6 | 当日-3、合計-9 | 当日-4、合計-13 |
10月20日(日)午前中、裾野カンツリー倶楽部の気温は12度前後と低く小雨模様で、多くの選手が防寒防雨スタイルの中、宮本選手は10時10分のスタート時、半袖にて寒さや雨を嫌がる気配を全く見せませんでした。内に秘めた闘志を垣間見れた、その様なフロントナインの出で立ちでした。
最終日最終組は日大ゴルフ部の同門対決となりました。9アンダーで首位の宮本選手と8アンダー1打差で追いかける同学年の片山晋呉選手、更に3打差の3位タイから上位をうかがう2学年下の古庄紀彦選手という組み合わせです。
結果は宮本選手が最終日5バーディ1ボギーの4アンダー、トータル13アンダーにてファンケルクラシック2連覇を達成しました。2位タイの片山、太田選手へ4打差をつけての優勝は、正しく危なげ無しの堂々たるゴルフでした。追撃する片山選手が今一ピリッとせず、宮本選手を慌てさせる場面が少なく、楽に勝たせてしまったとも言えます。
なお悪天候にも係わらず最終日の来場者数は4,575人、3日間合計は11,656人でした。
公益社団法人日本プロゴルフ協会(以下PGA)は、2024年8月20日に定例理事会を開催し、杉山知靖会員の件に関し協議したとして、理事会後の記者会見にて明らかにしました。
明神PGA会長曰く、「杉山会員の事件は、不起訴になったとは言え世間を騒がせた責任は重く、何らかしらの組織的対応が必要と考えており、懲罰諮問委員会での協議を経て処分内容を詰めて行きたい」としました。次回定例理事会は10月ですので、この段階で処分内容が、明らかになるものと思われます。
当該事件は、事件発生から逮捕までかなりの時間を要しましたが、この間、当事者同士の話し合いが有ったのかも知れません。あくまで推察ですが。しかしながら組織が会員の処分を判断するにあたっては、推論や偏った情報のみに依存するのではなく、正確な事実関係の把握が何よりも必要であり、ご本人からの事情聴収は必須では無いかと思われます。
適切な判断を望みたいものです。
2024年10月18日に静岡県の裾野カンツリー倶楽部で開幕する『2024ファンケル クラシック』へ、読売巨人軍前監督の原辰徳氏が参戦します。原氏が前回そして初めて当該トーナメントへ参戦したのは2018年ですから、およそ6年ぶりになります。
前回参戦時の成績は、1日目78、2日目86、3日目72のトータル236スコア、20オーバーにて74人中73位と言うものでした。原氏は神奈川県の戸塚カントリー倶楽部の会員であり、2016年にはクラブ選手権で優勝しています。それほどの実力者ですので2日目の86は、ご本人にとって全く不本意なものだったと言えます。
ところでこの年のトーナメントでは、原氏の成績とは裏腹に原氏のもたらした集客効果は抜群でした。トーナメント開催中の集客数が、飛躍的に伸びたのです。前年2017年は22,666名でしたが、2018年は25,214名を記録し、結果として2,548名増えたのですが、これは原氏効果だとの分析は関係者の間で定着しています。
ゴルフ愛好家である事を公言してはばからない原氏ですが、今年はどの様な効果をもたらしてくれるのでしょうか。コロナ禍の悪影響から、当該トーナメントの在り方そのものに対する戦略的見直しを迫られたファンケル社ですが、今年は原氏の力を借りて立て直し元年にしたいものです。
ゴルフ産業誌「月刊GEW」を発行している株式会社ゴルフ用品界社(以下GEW)と公益社団法人日本プロゴルフ協会(以下PGA)では、2024年6月21日よりPGA会員の求職及び企業の求人活動の活発化へ向け、業務連携を開始しました。
両社は此れまでも独自にこの活動を展開して来ていましたが、市場の高まりを背景に更なる活性化へ向け、業務連携をしていくものです。コロナ禍の影響からゴルフ産業が伸びると共に、その一環でインドアの練習場市場も拡大しています。しかしながら人材不足も顕著な問題として浮き上がって来ており、好機を逸してしまう危機も同時に内在している状況です。
PGAは2024年現在約5900名を擁する団体ですが、会員による様々な練習理論や練習機材を世に送り出しており、PGAではこの中から年1回優秀者を2008年より表彰して来ています。PGAはある意味人材の宝庫とも言えるのですが、上手に活用されていないのも又現実です。
この様な人材を活用する一つの策として、浮上してきたのが「業務連携」と言えます。両者のもっている情報や利点を総合的に活用する事で、PGA会員の職探しやゴルフ関連人材を求める企業が、より速やかに目的を達成出来る仕組み作りになっています。PGAではWEBサイトを活用し、この内容を閲覧および手続き出来る様にしています。
GEWでは2008年より求人企業と求職者のマッチングを目的とした「Recruit by GEW」を展開して来ていますが、今回PGAとの連携を機に、サービス開始半年間で200社以上の求人企業の登録を目標にしています。基本的に企業登録は登録料が必要ですが、2024年7月末までは無料で出来るとの事です。
公益社団法人日本プロゴルフ協会(以下PGA)では2024年7月11日(木)~12日の二日間に渡り、群馬県のサンコーカントリークラブにてティーチングプロB級の実技審査を行いました。
男女合わせ186名が受験したのですが、その内女性は18名が受験し14名が合格しています。この合格者14名は、2025年の1年間をかけPGA会員に相応しい様々な座学講習も受け、2026年1月に晴れて会員として登録されます。この度の女性合格者は、下記の通りです。
1 鈴木 磨夜 1位
2 尾崎 美保 2位タイ
3 佐野 愛 2位タイ
4 櫻井 見音 2位タイ
5 藤田 桃香 5位
6 小林 亜美 6位
7 有森 可琳 7位
8 水戸 さやか 8位
9 原 有希 9位
10 小林 愛奈 10位
11 入駒 雅裕美 11位
12 後藤 なのは 12位タイ
13 肥田 亜美 12位タイ
14 藤原 愛磨 14位
PGAでは女性を受け入れないと言う規定が無い事から、2021年を皮切りに女性会員が年々増えて来ています。JLPGAツアートーナメント出場を目指す事無く、レッスンを生涯の仕事としたい女性にとっては、PGA会員でいるのが大変合理的なのだと思われます。
大手ハウスメーカー向けシステム開発の一翼を担っている株式会社ファイン(代表取締役 古川武志)が、公益社団法人日本プロゴルフ協会(以下PGA)と手を組み、ゴルファーレッスン管理システム『PGA NOTE』を開発し運営しています。
この管理システムは、自社で運営しているシャフトフィッティングスタジオそしてインドアゴルフ練習場でもある兵庫県宝塚市の「GOLF WING」を舞台に、年単位の時間をかけてのデータ収集と、レッスンプロの知見などを基に作成されました。そして試行錯誤の結果、システムへ求めるものが充実して来た2023年暮れ、PGAへ提案を行うに至っています。
このシステムを高く評価し、Win、Win、Winの関係を構築出来ると判断したPGAは、このシステムに対しPGAのロゴと冠をつける事を認めています。この様な経緯を経て、2024年6月18日より同システムは、『PGA NOTE』として本格的に稼働する事になったのです。
このシステムの大きな特徴は、例えば1人のレッスンプロがシステムの単位規模である100名の生徒さんと、テーマや課題などを双方向でやり取りが出来る点です。そして何よりも各生徒さんの動画を生徒さん毎に残せる為、ふしめ節目でのスイングチェックをし得るのが、大きな魅力の一つになっています。
このシステムをいち早く取り入れている「GOLF WING」では、生徒さんの在籍月数が各段に伸びている事が、何よりもの成果だと捉えています。このシステムが無い頃、生徒さんの在籍月数は平均5.7ヶ月でしたが、2020年にβ版を導入して以降2024年4月時点では、22.7ヶ月へ上昇しています。
この在籍月数上昇実績は、何に取り組まなければならないのか、どの様に取り組むのか、常にプロの指導を身近に感じながら、生徒さんのモチベーションが高まって来ている何よりの証左だと言えます。この利点は生徒さんのみならず、教える側にもあります。数多くの生徒さんを抱えるプロにとって、個々のレッスンポイントを失念する事無く、上達させて行けるのです。
良い事ずくめのこの『PGA NOTE』ですが、プロによる導入費用は月額15,400(税込)になりますが、プロに紐づいた生徒さんは無料との事です。
早朝は雪模様となった2024年3月8日(金)、神奈川県横浜市のTKPガーデンシティにて、公益社団法人日本プロゴルフ協会(PGA)の定時社員総会が開催されました。
この総会に先立ち次期会長候補者選挙が行われ、次期会長候補者ととして明神正嗣(みょうじん まさつぐ)氏が選出され、その後の総会にて理事へ選任されると共に臨時理事会にて正式に新会長として就任する事になりました。
ちなみに会長選に於ける明神氏の獲得票は、参加者88名中60票を獲得しています。無効票1票があった事から、対抗馬の槇岡氏の獲得票は27票でした。
明神新体制の役員構成は、下記の通りです。(敬称略)
■ 会長 明神 正嗣(みょうじん まさつぐ)64歳
■ 副会長 時田 陽充(ときた あきみつ) 68歳
■ 副会長 中上 達夫(なかがみ たつお) 63歳
■ 副会長 長﨑 誠 (ながさき まこと) 67歳
明神新会長は総会後の会見にて、前会長・吉村氏の路線を継承して行くとしていますが、60票の支持については「改革」に対する期待感があったのではないかとしており、組織改革を断行して行く姿勢をにじませました。
組織人としての手腕は未知数の部分が有るものの、「トーナメントでの大きな実績はありません」と語る素顔は、飾らない実直な人物としての一面を伺えると共に、現在のPGAはスタープロでは無く、堅実な人物の登場を待ち望んでいたのかも知れません。
なお具体的な新方針については、今後の会見で発表して行きたいとしています。
公益社団法人日本プロゴルフ協会(PGA)では2024年2月19日に定例理事会を開催し、3月8日に開催予定の社員総会へ向け、現会長の吉村金八氏が会長選へ立候補しない事が明らかになりました。
新たに会長職へ立候補したのは、明神正嗣氏と槇岡充浩氏の2名です。明神氏は現副会長として現職の強みを発揮するものと思われ、また槇岡氏は前倉本会長の体制下でPGAの運営に携わっており、両氏共に会員への訴求力は高いものがあります。
3月8日は社員総会に先立ち会長選が行われ、午後には新会長が決定している事と思われます。日本プロのスポンサー選定や当該協会のWEB作成問題などなど課題は山積しており、新会長によるPGAの新指針がどの様なものとなるのか、会員の注目度も高まっています。