第2回目『コース改造セミナー』が活況を呈す

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 日本ゴルフコース設計者協会(JSGCA)と日本ゴルフ場経営者協会(NGK)は、2025年3月8日(土)に横浜のゴルフフェア会場内にて、2023年3月以来になる第2回目の『コース改造セミナー』を共催しました。

 90席の開場は臨時席を設ける程の盛況で結果的には約100名がセミナーへ参加したのですが、司会進行は武居振一、パネリストは佐藤謙太郎、谷水利行、中田浩人、水田芳夫、八和田徳文の各氏で全員がJSGCAの役職者でした。聴講者約100名の大半はNGK会員が多く、ゴルフ場経営者が設計者達へコース改造などに関する質問を投げかけ、答えてもらう形になりました。

 テーマは❶気候激変化に於けるコース管理 ❷人手不足 ❸ゴルフマーケット拡大へ向けたコース改造、の3点です。

 コース管理の基本は痛まないグリーンですが、近年ではバミューダ芝の採用やかつてのコーライ芝を見直す傾向にあるとの事。また人手不足については、無理にキャディ制を維持するのではなく、採用出来ない事を前提に考えて行くべき、また外国人の採用はハードルが高いのが現状だとしています。

 コース改造については、パネラーから様々な意見が出て、これだと言うものへの集約は難しいものの、結果はゴルフ場経営者がどの様なゴルフ場へして行きたいのかに、大きく左右されるとの意見でした。ちなみに距離にこだわる必要は無い、此の点はパネラーの共通した意見だったと言えます。

 なお易しいコースを難しいコースへ改造して行くのはしやすいものの、難しいコースを易しいコースへ仕上げるのは大変な努力が必要との事です。パネラーによれば実際の集客実態から、易しいからお客様が増える、或いは難しいコースだから客足が遠のく訳では無いとしています。

 13時から開始されたセミナーは、多くの質問や意見が出、終了は15時30分をまわっていました。終了後も参加者が会場を去る様子無く、熱い空気が包まれていました。