
千葉県の南総カントリークラブでは2025年1月1日、副支配人兼営業部長の阿部和栄氏を支配人職へ内部昇格させました。
この日は、クラブ史初の女性支配人誕生と言う、記念すべき日にもなりました。
前支配人が一身上の都合からその職を辞する事になり、同クラブではその交代人事として阿部氏を抜擢しました。氏は日本のバブル経済がピークを迎えた頃、パート職として同クラブへ入社し、当初担当したのはレストランのホール係でした。
正社員登用後もレストラン部門で長く勤務され、その後幾つかの職を経験し今日に至っています。
氏によれば長い勤務歴の中で一番の思い出は、アコーディアゴルフ社の経営から会員による自主経営へ切り替わった時でした。振り返れば2006年11月に当該クラブはアコーディアゴルフ社の傘下となり、以降2012年3月31日までその経営が続きました。
経営がまた代わると聞かされた同年3月、レストラン部門で勤務していた同氏は、経営交代に合わせ下準備を進めるものの、什器類一切が引き揚げられるという状況下で、代替品の準備は困難を極めました。特に3月31日は、夜の10時頃まで多くのレストランスタッフが、翌4月1日営業へ向け働きました。
その甲斐があり無事に開店する事が出来たのですが、一日も休まずにスタッフが協力して経営交代へ寄与出来たのが、今でも心に残るとしています。
支配人就任後約3ヶ月が過ぎようとしていますが、氏は鈴木忍副支配人のサポートを得て、様々な問題へ対処しています。
特にコース内施設の老朽化は如何ともしがたく、常に注意深く見ているとの事。また同クラブ東コースは、キャディ付きでのラウンドを基本としていますが、キャディの絶対数が不足しているのが現状です。不足時会員の組にはセルフでプレーして頂いてますが、キャディ数の確保は喫緊の課題だと考えています。
なお同クラブスタッフは女性数が圧倒的に多い事から、阿部支配人曰く、支配人職を目指す女性が多く出て来て欲しいと、密かに期待しています。今回の人事で氏が支配人職へ就任した事は、現在のスタッフへ可能性を示せたと共に、社内活性化へ大きな役割を果たせたのではないかと、自己分析しています。
阿部支配人が目指す職場の理想は、様々な問題に対し自分たちで解決出来るスキルと機能を持たせる事であり、その理想へ今後も努力して行きたいとしています。新支配人の益々の活躍が期待されます。