2025年1月21日の火曜日、一般社団法人 日本ゴルフツアー機構(JGTO)の諸星会長及び倉本副会長は、定例理事会後のぶら下がり記者会見に臨み、シード権確定へ向けた選手順位付けについて、その算定方式を変更する事を明らかにしました。
JGTOでは此れ迄長きに渡り、選手の年間出場試合総数から得られた賞金総額、この金額の多寡、つまり多い順に順位付けをして来ました。例えば2024年度では賞金ランキング69位までの65人が、2025年度のシード権を獲得しました。
しかしながら、この様な獲得賞金総額に基づいた順位付けが、選手の正確な実力を表していない点については、選手や関係者も充分に理解していました。例えば年間20試合へ出場し、予選落ちする事無く1000万円を稼いだ選手が、20試合へ出場し19試合で予選落ちするものの、1試合で1300万円を稼いだ選手には、順位で勝てないのです。
この様な弊害を無くし、より公平で選手の高いモチベーションを引き出す為には、より正確な算定方法が必要だとして模索されて来ておりました。既に米国では各試合毎に付与されているポイント、この年間獲得ポイント制を採用していますが、JGTOに於いても此れに類似した制度へ、2026年度より移行する事になりました。
細かな制度設計については、現在検討中としていますが、導入前の2025年度は試験的にポイントを各選手へ付与して行き、1部門としてシーズン終了後には表彰したいとしています。倉本副会長によれば、スポンサー企業への告知と説明を既に済ませており、総論で賛成とのご理解を頂いているとのことです。
「賞金王」なる言葉は、日本に於いてもいずれ、死語になるのかも知れません。