NGKは2024年7月度の総利用者数が前年同月比約57万人減少と報告

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 (一社)日本ゴルフ場経営者協会(NGK)は2024年10月8日、2024年7月度の全国ゴルフ場利用者数が対前年同月と比較し、575,228人減少したとした事を明らかにしました。

 減少数の内訳は課税者数480,198人、非課税者数95,030人です。この要因について同協会常務理事の山形和彦氏は、あくまでも推論との前提で「季節的要因が大きかった」としています。つまり酷暑の影響から、プレーヤーが自主的判断で自粛したのではないか、この単月での減少を捉えてゴルフ離れとは言えない、と氏は分析しています。

 東京都下の某ゴルフ場スタッフによれば、かつて夏日と言えば救急車の出動依頼をかけない日は無いと言うのが、肌感覚であったものの、この数年はその回数が減少しているとの事です。多少体調が悪くとも我慢し、同伴者やゴルフ場へ迷惑をかけないのが紳士たるゴルファーだ、その様な考え方が徐々に変化しつつあるのだと思われます。

 健康増進や親睦の為のゴルフラウンドで、救急隊に救助される迷惑をかけたくない、まして生死を彷徨う苦しい思いをしたく無い、ならば自粛すべきだ、この様な考え方が定着しつつあるのだと言えます。

 全国58地点で観測される「熱中症警戒アラート」ですが、今年6月には45回、7月には622回が累計で発せられています。各ゴルフ場の判断にもよりますが、このアラート発令を基に強制的にプレーヤーへラウンドを中止させ得る状況です。益々厳しさが増す自然環境ですが、それは同時にゴルフ場の経営面へのダメージにもつながって来るもので、何とも悩ましい問題になっています。

 2024年7月度の対前年同月比での総利用者数減少は、来年どの様な数字になるのか、大変注目されます。