宮城県加美町の『やくらいサイズゴルフ倶楽部』ゴルフ場売買を巡り加美町議会は、2024年8月28日に臨時町議会を開催し、賛成多数にて訴状提起を可決しました。この議決書をもって加美町は、月内にも仙台地裁へ提訴する予定です。
提訴の中身について現時点で詳細は不明ですが、関係者によれば、2021年4月にチームトレイン(代表取締役:武本俊弘)社とのゴルフ場売買は、民法96条の詐欺行為に当たるものだと考えており、これに沿った主張になるものと思われます。
ところで町とチームトレイン社はゴルフ場売買の翌月、2021年5月20日に「協定書」を交わし、「本協定にかかわる事業及び財産の権利を第三者に譲渡する場合は、この協定で定めた事項を承継させる」、としています。この文言からすれば、チームトレイン社が当該ゴルフ場を転売する事自体を町は妨げ無いものの、ゴルフ場として承継させなければならないと読み取れます。
なおチームトレイン社より当該ゴルフ場を買い受けたティーダ・パワー110合同会社、その親会社であるカナディアン・ソーラー・ジャパン社は、2024年8月5日に加美町を被告に訴訟を起こしており、この裁判を通じ主張を明らかにしていくとしています。