千葉県の市原警察署と市原市内31コースが加盟する市原市ゴルフ場連絡協議会は、2023年7月19日に『災害時におけるゴルフ場施設の利用に関する協定』を締結しました。この協定の骨格は、災害発生時31コースが、全国から支援に入る「広域緊急援助隊」の活動拠点として、ゴルフ場内一部施設を提供するものです。
ゴルフ場内の一部施設とは、具体的に何を指すのかについて市原警察署は、主にゴルフ場の駐車場を借りて活動拠点にしたいとしています。広域緊急援助隊員は自らの食料や水、更には簡易トイレを持参しており、基本的に第三者へ負担をかけない方針で有り、その様に訓練しているとの事です。
市原警察署の濱田署長によれば、何よりも72時間以内に被災者を救助する事が大切であり、その為には初動でのつまずきが致命傷になり兼ねづ、日常的に救助体制を整備して置く必要があるとしています。この度の協定は、「広域緊急援助隊」の活動をより迅速に行う上で、大きな一歩になったとの事。なお同連絡協議会ではこの度の協定について、加盟各ゴルフ場では会報などで会員へ告知していく予定としています。
『天災は忘れた頃にやってくる』とは寺田寅彦による昭和初期の名言ですが、これは何時の世も同様であり、まして近年国内で頻発する激甚災害は、日常的な準備を我々に求めています。このたび市原市内31コースが協力体制を敷くと言う事は、警察と行政を含め三位一体となり、災害に向き合う姿勢を明確にするものであり、加盟ゴルフ場は大きな社会貢献を果たす事になります。