大利根カントリークラブ(茨城県)を経営する株式会社大利根カントリー倶楽部の第65期(2022年4月1日~2023年3月31日)有価証券報告書が、2023年6月30日公表されました。概要は下記の通りです。
■ 売上高 1,319,070(千円)
■ 経常利益又は経常損失 24,843(千円)
■ 当期純利益又は当期純損失 22,418(千円)
この裏付けとなった年間総来場者数は60,122名、そしてこの内訳は前期に比べ会員が89名増え30,121 名、ゲストが5,252名増え30,001名だったとの事です。極論すれば会員1名が、ゲスト1名を同伴した計算になります。
これらの数字を見ると、大変好調な業績だったと理解出来ますが、事業リスクとして同報告書は、会員が高齢化により来場日数が減少すれば、当然ゲストの来場へも影響が出ると推察し、此れを避ける為には年間60名から70名の代替わりが必要としています。
更に当該クラブの会員権相場が低空飛行を続けたならば、会員の代替わりへの活性化が滞ると共に会員登録料収入が減少し、企業業績へも影響が出ると指摘しています。会員制クラブに於ける会員権が果たす役割を、良く理解した報告書になっています。
ちなみに第65期会員登録料収入は183,680(千円)、年会費収入は99,260(千円)でした。