コロナ狂騒曲終焉へ

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 WHOテドロス事務局長は、2023年5月5日「国際的に懸念される公衆衛生上の緊急事態」、いわゆる新型コロナによる緊急事態を解除するとしました。此れにより、WHOに加盟している各国の新型コロナ対策は、解除に準じたそれぞれの対策を取ってゆく事になります。

 2020年1月勇気ある武漢の中国人医師が、2019年12月に風邪症状で運ばれて来た患者の中に、新型コロナウイルスの病原体を発見した事を明らかにしました。中国側の情報統制も有り、当初は一部地域での特徴の様に思われていましたが、感染スピードが速かった事も有り、苦しむ患者の現実は、中国内のみならず瞬く間に世界へ拡散したのです。

 京都大学の上久保教授によれば、日本に於ける水際対策が2020年3月まで遅れた事が幸いし、S型及びK型による集団免疫が日本ではほぼ完了し、その後の悪質なG型に対しても、既に獲得していた免疫力効果から、被害は極力抑えられたとしています。

 ちなみに2020年6月厚労省は、「いかなる原因による死も、かつてPCR検査陽性と判断された者の死は、コロナ死とカウントせよ」との通達を発出している事から、科学的に正確なコロナウイルスが原因による死亡例を数える事は、不可能になっています。貴重な研究データを蒐集出来なかった現実は、将来へ禍根をのこしたとも言えます。

 コロナウイルスと言えば、1918年から20年にかけ全世界で大流行した「スペイン風邪」が有名です。第一次大戦当時の中立国で有ったスペインは、米国兵士を感染源としヨーロッパ全土へおよんだこの病気について、積極的に情報発信した事から、何時の間にか「スペイン風邪」なる嬉しくない通名を、付けられてしまいました。一説にはこの病気が、双方の戦争当事者に蔓延した為、戦闘態勢を維持し得ず終戦に至ったとも言われています。

 2023年5月8日新型コロナは、2類から5類へ変更されます。此れ迄全国の感染症指定病院以外での対応が基本的に難しかった訳ですが、今後は通常の風邪並みとして街のクリニックでも対応が可能になります。ゴルフ業界のみならずあらゆる業界で、失ったもの或いは得られたもの、今後様々な検証が求められて行くのだと思われますが、約3年半にわたる新型コロナ騒動は、本日形式上終止符が打たれる事になりました。