2023年3月9日(木)東京六本木の国際文化会館にて、日本ゴルフコース設計者協会と日本ゴルフ場経営者協会による「コース改造セミナー」が、開催されました。
会場は満席にて参加者95名、その多さに急遽会場内のレイアウトを変更したほどですが、参加者で特に目立ったのはゴルフ場現経営者の後継者の姿でした。親世代では成し得なかった様々な課題につて、後継者が真剣に取り組む姿勢が顕著に表れており、時間を過ぎてもパネラーへ矢継ぎ早に質問をしていました。
パネラーの話を総合しますと、「設計家は造り上げた当初の完成度を70%ほどと感じており、時代の変化と共にコース改造は必要である。改造に当たっては、オーナーと設計家そしてクラブ代表者などで構成する特別委員会を設け、改造がスムースに進行させていく必要がある。」などの話が聞けたと思います。
更に会場を沸かせたのは、川田太三、佐藤謙太郎、杉本昌治各氏による既存コースの評価でした。何故日本に於ける外国人設計家のコースは、難しくなるのかと言う問題について、「ゴルフ場オーナーがより難易度の高いコースを求めたがる」傾向からだとの裏話には、場内から多くの笑い声が聞こえました。
コロナ禍と言う事も有り、此れ迄この様な盛り上がった催しをなし得なかった事から、此れ迄の失われた時間を取り戻すような、活発なセミナーだったと言えます。