公益社団法人 日本プロゴルフ協会(以下PGA)は、2022年12月12日開催の定例理事会にて、プロテスト合格者を2025年度より40位タイとする事を決定しました。現行より10位十名ほどが、足きりになります。
PGA根本局長によれば、50位タイまでが合格者と言う現行のプロテスト制度は、2000年より行われて来ているとの事。2000年と言えばJGTOがPGAより分離・独立した組織体となった年でもあり、PGAにとってはJGTOとの差別化が急務だった時でもあります。
50位タイまでを合格者とする事について、粗製乱造と揶揄されながらも、魅力的な組織体とする為には、苦肉の策だったとも言えます。しかしながらプロテスト受験者数は、年を追う如く減少しているのが現状で有り、そこにはJGTOツアー参戦への道筋を、描き切れていないPGAの戦略的ミスがある様にも思われます。
お金と年数をかけ資格を取得する魅力に欠ける、此れがプロテスト受験に於ける最大の欠点なのです。プロテスト合格つまりトーナメントプレーヤー資格者を、今後より厳しくしていったとしても、その実力を発揮出来るステージが無いのであれば、より敬遠されるばかりでは無いでしょうか。
ましてJGTOツアーで活躍したプレーヤーが、PGA会員として迎え入れられる現実は、トーナメントプレーヤー資格をより水っぽくさせている、と言っても過言では有りません。懸念が杞憂に終わる事を願いたいものです。