富士平原ゴルフクラブ(静岡県)では、一昨年の2020年より新車のガソリンカートを随時導入しており、今年が3年目になります。新車の合計は60台となり、来年20台を導入し最終年になります。新車80台に合わせ、従来から使用している機能的にも遜色の無いものは、今後も活用して行く様です。
此れ迄保有しているカートは、ガソリンとバッテリーの2本立てですが、この約10年に及ぶ経験則から、費用対効果や機能面を考慮し、当該ゴルフ場に現時点ではガソリン車が適当だと言う結論に達した様です。
結論に至った大きな要因は、何と言ってもバッテリーの寿命問題です。当該ゴルフ場は標高約660メートルと言う高地に位置しており、冬場におけるバッテリーの自然放電は如何ともしがたく、ローテーションを組んで使用しているものの、予測不能なアクシデントはつきものでした。
この様な状況に関し当該ゴルフ場関係者曰く、「今回の入れ替えでガソリン車は、少なくとも10年はもちます。この間に性能が良く安価なバッテリーが開発されるのを期待しています。」とのお話でした。
二酸化炭素排出削減の観点から、いずれはバッテリーカートへ移行して行かざるを得ないと考えているものの、現実的問題はその様な状況になっていない様です。パラドキシカルな課題がある中、お話しして下さった当該ゴルフ場関係者の苦悩が垣間見えた納入日でした。