ソフトバンクグループはアコーディアネクストゴルフを売却か

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 ソフトバンクグループ株式会社は2022年8月8日の決算発表にて、4~6月の第一四半期決算にて、3兆1627億円の純損失を計上した事を明らかにしました。この原因について「世界的な株安と急速な円安」だと、孫社長は説明しています。

 とは言えこれは多くの企業にあてはまる事ですので、ソフトバンクGのみの事情では無い様に思われますが、一説にはアリババグループやセンスタイムに代表される中国企業への過大な投資と、米中対立が背景にあると言われています。この様な状況下で孫社長は、今後は攻めより守りへ転換し、資産の現金化とコスト削減が重要だとしています。

 そしてこの基本方針の基、傘下の投資会社であるフォートレス・インベストメント・グループを、売却対象としている事を明らかにしたのです。フォートレスと言えば2022年1月31日に、日本のゴルフ場経営会社であるアコーディアネクストグループを、一説には約4000億円と言われる金額で買収したばかりでした。

 これに先立つこと7月13日ブルームバーグは、事情に詳しい複数の関係者を取材した結果、アブダビ首長国の政府系ファンドであるムバダラ・インベストメントが、フォートレス買収へ向け協議のテーブルについていると報じています。ムバダラが算出したフォートレスの企業価値は、約1370億円(10億ドル)との事。しかしながら他の買い手候補が現れる可能性も有り、現時点で成約に至るかは不透明としています。

 アリババグループへの投資結果として得られた含み益、此れを基盤にした活動スキームが崩壊し、またアーム社の売却につまずく中、ソフトバンクグループのネガティブ志向は、これ迄のビジネスモデルの「終わりの始まり」ともいわれだしました。いずれにしても今後、アコーディアネクストグループの親会社をめぐる動向には、目が離せません。

 関連する以前の記事は、下記のリンクよりご確認頂けます。
フォートレスがアコーディアネクストグループを1月31日取得