2021年10月12日R&AとUSGAは、クラブの長さを46インチまでとする、新たなローカルルールを発表しました。これは2022年1月以降に採用可能となりますが、両組織は此れを競技団体へ強制しない任意のものとしています。
クラブの長さと一口に言っても、究極はドライバーが対象になると思われます。此れ迄正規規定は48インチまでと定められており、今回この規定が変更された訳では有りません。新ローカルルールで定められた内容は、あくまでもプロトーナメント或いはアマの高度な競技を対象にしています。
そしてこの新ローカルルールを採用するか否かは、強制では無い事から競技を運営する団体の自主判断となります。強制では無いと言いつつもこのルールを、敢えてR&AとUSGAが出して来た背景には、どの様なものが有るのでしょうか。それは一重にゴルフ業界の飛距離競争への警鐘と、捉えられるのではないでしょうか。
今回この新ルールを発表するに当たり両組織は、2021年2月に産業界へ告知しており、時間を使いその反応を探って来ました。その姿勢は評価されるものの、業界を巻き込みながら飛距離に対するコンセンサスを、形成して行きたいと言う目論見も見え隠れします。
それほど飛距離競争は重要な問題と、両組織は位置付けているのだと思われます。今回新ローカルルールを競技団体へ提案出来た事で、主催者側が何時でも採用出来ると言う、ある意味下地が形成されたと言えます。そして次の注目点は、このルールを用いた大会が、何時か開催されると思われる事です。