2021年10月27日東京地裁民事第5部にて、俗にゴルフスタジアム事件と言われている金融会社・ジャックスを被告とした債務不存在確認請求裁判(五十嵐章裕裁判長)にて、初めて証人尋問が行われました。
証言台に立ったのは、都内でゴルフ工房を営むT・K氏(男性)。同氏はジャックスと約300万円のローン契約を組むに当たり、MAソフト購入と言う認識は無く、あくまでもホームページ作成資金と考えており、またその様にゴルフスタジアム担当者H氏から説明を受けていた。
しかしH氏は「ホームページ作成費用」ではローンが通り辛いので、「MAソフト購入資金」としなければならず、ジャックス・オペレーターからかかって来る確認電話には、全て「はい」とだけ答えて欲しいと言われていた。そしてその様に応えたと証言。
後日H氏が置いて行ったゴルフスイング解析MAソフトは、仕方なく受け取るものの開封した事が無く、当然ながら一度も使用してはいない、と契約時の経緯を原告側弁護士の質問にT・K氏は答えたのです。
当該裁判の論点の一つは、原告側によるクレジット契約が錯誤によるものであり、それはゴルフスタジアム担当者がその様に誘導して行った結果であり、そして引き起こされた事件で有るか否かと言う点です。原告側は数多くの状況証拠や証言から、如何にこの錯誤を立証出来るのかがポイントになっています。
ゴルフスタジアム裁判は合計8事件に分かれ進行しており、年内には少なくとも2件の証人尋問が控えています。書面準備が整い、遂に息詰まる攻防が始まりました。