平塚富士見カントリークラブ会員へ鳴り響く電話が鳴りを潜める

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ゴルフ事件過去帖_TACT-No1.jpg 神奈川県の平塚富士見カントリークラブでは、当該クラブ会員へ会員名簿を利用した営業電話に対し、警鐘を鳴らしていたのは昨年2020年10月頃でした。それから約1年が経過した今日、会員宅へ鳴り響く電話音が殆ど無くなり、会員からクラブへのクレームも無くなった様です。

 当該クラブに於ける会員名簿は、2002年を最後に現在発行されていません。個人情報保護の観点を第一義的に考慮し、約19年間発行されてないのです。クラブ関係者によればこの19年間で、総会員数の内、約30%が入れ代わったとしております。と言う事は残り70%ほどの現会員が、未だ名簿に記載されている事になります。

 当該クラブは神奈川県及び東京を中心に富裕層の会員が、多く在籍している事で広く知られています。見方によっては貴重な資料とも言える訳ですが、この名簿を基にゴルフ会員権業者が当該クラブ会員権の売却を促す営業電話、更にゴルフとは無縁の業者による勧誘など、様々な手段に利用されているのが現実です。

 当該クラブでは昨年会員からの悲痛な訴えを受けてからと言うもの、様々な自衛手段を講じた事も有り、また会員個人宅の固定電話に備わった迷惑防止機能や録音機能などにより、防衛力が高まった点も見逃せず、最近は会員からの被害連絡も少なくなり、ほっと胸を撫で下ろしている状況との事です。

 ところで個人情報保護法は、名簿利用者を罰すると言うよりも、発行主体にその責任を強く問うているのが、特徴と言われています。とは言え人に嫌がられる電話をかけまくる仕事、此れもまた辛いですよね。