一般社団法人 日本ゴルフ場経営者協会(NGK)では、コース管理職が『技能実習2号職』として、資格取得へ向けた下準備を行っています。これはゴルフ場に於ける労働力不足について、外国人をもって補おうとする動きの一環です。
外国人対象国はタイとベトナムです。タイゴルフ協会とは、従業員派遣の協定を締結済みで有るものの、ベトナムに付いてはコロナ禍の関係から、協議が停止している状態です。いずれ渡航がオープンに成れば、再開されて行く事と思われます。特にベトナムはゴルフ及びゴルフ場開発が、今後更に活発化して行くと見られている為、双方にメリットが有るのだと言えます。
ところで一口に労働力不足とは言うものの、全国のゴルフ場で外国人に対するニーズがどれ程有るものでしょうか。この点がいまいち把握し切れていないのが現状であり、例え求めていたとしても冬期に長期クローズする様なゴルフ場は、安定雇用し辛い為、外国人を受け入れがたい側面が有ります。
技能職と言う事は、資格認定試験が必要です。この試験内容を整備するだけでも、時間と知力・労力が求められます。国からお墨付きをもらい、そして制度として定着させて行く為には、まだまだ乗り越えなければならないハードルが沢山有る様です。
他方この様な労働力不足を補うものとして、無人ロボットによる衛星を利用した夜間の芝刈り作業などが、試験的に行われているのも事実です。人手に頼らない研究が、進んでいる事も見逃せない側面です。人海戦術に依存しないこの様な動向は、今後注視して行く必要があるものと思われます。