栃木県の宇都宮カンツリークラブを経営する株式会社宇都宮ゴルフクラブは、2021年3月30日第61期有価証券報告書にて、2020年度の営業成績を公表しました。
この中で昨年は約3,100万円の経常損失だったとしておりますが、前期も約1,700万円のマイナスでしたから、2期連続での赤字と言う事に成りました。これを振り返り、栃木県特有の価格競争に巻き込まれた事、更には新型コロナの影響からゴルフ自粛ムードとなり、集客難となった点を主要因と分析しています。
集客の特徴としては前半期に大きく落ち込み、後半期はV字回復とも言える追い上げを見せるものの、年間集客目標数33,500名へ今一歩及ばず、達成率95.7%だったとしております。
懸念すべき点はビジター料金を下げた為に、会員との大きな乖離が無くなった事です。そしてこの値下げは一時的なものでは無く、今後も継続される内容としており、ここにはクラブ首脳陣の「自信の無さ」が、見え隠れしている様に受け取れます。歴史の有る名門との言葉は、昔むかし聞いた様に思えて来ます。
今後の方針としては、「お客様ファーストに徹し、顧客満足度の向上」としております。今年の黒字転換へ向け、具体的なクラブ活性化案が出て来るのか、注目されます。