2021年1月10日全米プロゴルフ協会(PGA)は、2022年全米プロゴルフ選手権開催予定会場を、これまでのニュージャージー州ベドミンスターにあるトランプナショナルGCから、変更する事を明らかにしました。
PGAによる変更理由は、2021年1月6日に起きた事件です。当日連邦議会議事堂で行われた米大統領選挙投票認定手続き中、トランプ大統領支持派が、同議事堂を取り囲む様に全米各地から集結しました。その数約100万人とも言われていますが、集結理由は「選挙は不正の上に成り立っており、米国憲法に則った最終判断をして欲しい」、と言うものです。
ところがこの中にはトランプ大統領の政治姿勢を是としない、全体主義的傾向をもった集団が紛れこんでいたのです。一説にはアンティファやBLM組織だと言われており、この集団が暴徒と化し、議事堂へ雪崩れ込んだと見られています。
いずれにしてもPGAはこの事件をもって、「契約を打ち切る権利を行使し決議」した、と説明しています。なぜならばトランプナショナルGCでの開催は、「将来関係者の安全を担保出来ない」からだとしています。この結論は、双方による話し合いでは無く、PGAによる一方的な通告で有り、トランプ側では何百万ドルもの投資をし整備してきており失望した、と反発しています。
今回のPGAによる判断が、今後ゴルフ業界へどの様な影響を、もたらしていくのでしょうか。ところで米国の次期大統領はバイデンであるとして、既成事実化する動きも一部ありますが、1月20日までは予測不可能な事態が起こり得るとも言われています。