千葉県の袖ヶ浦カンツリ―クラブでは2020年9月13日に開催された理事会にて、「一口法人」なる新しい会員種別が創設されました。これは1口でも法人名義に出来るもので、従来2口なければ法人名義とならなかった事を考えた場合、画期的な内容だと言えます。
税込220万円の名義書換料は個人1口と同様で、適用は理事会翌日の9月14日からです。当該クラブは法人のニーズが高いものの、2口は不要な事から1口の個人名義法人所有としているケースが、多いと言われております。
この辺の実態についてはクラブでも把握しきれていない様ですが、潜在的ニーズが高いとの判断から、この度の新設になったものと思われます。会員権を管理する法人側にとっても、形式と内容の整合性はとても重要であり、要らぬトラブルを避けられる事にもなります。
「法人名義は二口」としているクラブは、歴史の有る名門と言われるクラブに散見されるものの、今回の袖ヶ浦CCの例を見るまでも無く、時代に合った対応が今正しく求められている様に思われます。キーワードは「流通性」です。
昨年2019年後半当該クラブでは、台風被害とそれから派生した年会費値上げが影響し、会員権の売り圧力が増大しました。底なし沼になるのではと危惧された相場展開ですが、2020年10月現在、売り少なく買い注文が多い状況です。不安感を払拭した相場は、今回の「一口法人」導入と共に若干上昇気味です。