群馬県の伊香保カントリークラブは、2016年2月17日をもって東武グループを離脱しました。従来当該ゴルフ場は、東武鉄道を中核企業としたいわゆる東武グループの一員、と言うのがゴルフ業界の一般常識でした。
この離脱に関し東武鉄道では、「現在グループの一員では無い」との公式見解を述べるに留めており、他方当該ゴルフ場の関係者によれば、2016年2月17日に開催された株式会社伊香保カントリー倶楽部の取締役会で、原直道氏が取締役から代表取締役へ就任した事をもって、経営主体が交代したとしております。
地元のゴルフ業界関係者によると、地域では「グリーン牧場の伊香保」との俗称で呼ばれています。これを裏付ける様に当該ゴルフ場の第62期決算書によれば、主要株主である東京品川区の日本土地山林株式会社より、4名の役員が派遣されています。この4名の内2名が、日本土地山林の子会社である株式会社伊香保グリーン牧場の代表者でも有ります。
この様な事から当該ゴルフ場は、上記の様な俗称で親しまれているのだと思われます。ところで何故東武グループは、当該ゴルフ場を切り離したのでしょうか。また日本土地山林グループの取得目的は、どの様なものだったのでしょうか。ゴルフ場業界が逆風にさられている中、同グループによる今後の経営手腕に注目です。