埼玉県の飯能ゴルフクラブでは、2020年度会員総会を6月21日に開催しました。総会への参加者は株主である正会員のみですが、此処で重大な決議が行われたのです。
それは女性の入会制限を撤廃する事です。此れは同クラブの大きな転換点とも言え、しっかりと記録に残しておく必要が有ります。時代に即した会員構成にすべく舵を切った同クラブですが、では此れ迄同クラブに於ける女性の受け入れは、どの様なものだったのでしょうか。
2008年8月まで女性の入会は相続継承を主体にしたものでしたが、2011年6月には女性名義の会員資格を取得した女性が、入会申請出来る事になったのです。此れ迄女性会員は旧会員の親族を中心に構成された訳ですが、これ以降親族以外であっても入会が可能と成ったのです。
今回は更に広く女性へ、門戸を開いた事になります。しかしながら同クラブでは、施設関係の許容範囲を大きく逸脱して受け入れる事は出来ないとしており、一応の目安は200名ほどでは無いかとしております。2020年6月末現在で約150名の女性が在籍しておりますので、残るところ後50名ほどと言う事になります。
今回この様な決議により、此れ迄市場に於ける割高な女性名義の会員権価格は、一般男性と同様なものへ下落する事になります。現在在籍している約150名の女性会員の内何名が、9年間に割高な女性会員権を取得し入会手続きを踏んだのか不明です。
しかしながら同クラブでは、この様な女性へ迷惑をかけるよりも、女性を広く受け入れる事の方が、重要だとの認識に至ったのだと思われます。歴史の有るいわゆる名門クラブに於いて方針転換は、身を切る程の苦しさを伴うものだと言う事です。今後は同クラブに於ける女性の活躍が、目を見張るものほどになるのだと思われます。