一般社団法人PGAゴルフアカデミー(以下一社PGA)は本格的なフランチャイズ化を進めるに当たり、株式会社太平洋クラブ(代表取締役:韓俊)と兵庫県の東条の森カントリークラブ(代表取締役:三品智加良)、この2法人とフランチャイズ契約を締結したとして2020年6月明らかにしました。
此れ迄公益社団法人日本プロゴルフ協会(以下PGA)は、太平洋クラブ益子PGAコースと東条の森カントリークラブの2ヶ所を借りる形で、ゴルファー育成カリキュラムであるPGAゴルフアカデミーを展開して来ました。しかし今後は2法人がコースを提供すると言う受動的対応から、主体的にゴルファーの育成及び教育活動に関わって行く事になります。
当然この活動には、いわゆる本部機能を持つ一社PGAへのロイヤリティが発生します。毎月契約法人は定額をー社PGAへ支払う事で、PGAゴルフアカデミーの経営及び運営に関するノウハウを得られ、支払い以上の収益を得られる可能性が出て来るのです。
一社PGAでは今後近い将来の目標として、全国100ヶ所でこの活動を展開したいとしております。そこにはPGAの狙いとしてティーチング資格を有した会員を派遣出来る、つまり会員の職場を増やせると言う戦略も練り込まれているのです。何故ならばPGAゴルフアカデミーでは、ティーチングプロによるレッスンが必須に成っているからです。
なおこのカリキュラムの中で特徴的なのは、級を設けている事です。一般的にゴルファーの腕前を知る上で目安になるのはハンディキャップですが、これはあくまでもラウンドスコアから判定されたものに過ぎません。しかしPGAゴルフアカデミーでは、それ以前に例えば傾斜地からの打球処理技術などを、どの程度生徒が理解し実践できるかによって、何級の腕前かを判定し付与しているのです。
此れ迄とは異なったゴルフ概念が、此処には存在するのです。新しいゴルフ文化を一社PGAが築いていけるのか、大きな試練が待ち伏せている様にも思えます。とは言え期待値が、大きいのも又事実です。