一般社団法人日本ゴルフ場経営者協会(以下NGK)では2020年6月の初旬に入り、全国ゴルフ場入場者数の速報値を明らかにしました。その内容は2018年度と2019年度の両年に於ける総利用者数、非課税利用者数がカバーされています。速報値と言え多変貴重な資料です。
総利用者数_図No1 | ||
2018年度 | 2019年度 | 前年度比増減 |
84,953,000人 | 86,319,000人 | 1,366,000人 |
一般社団法人日本ゴルフ場経営者協会資料 |
非課税利用者数_図No2 | ||
2018年度 | 2019年度 | 前年度比増減 |
18,032,000人 | 19,397,000人 | 1,365,000人 |
一般社団法人日本ゴルフ場経営者協会資料 |
上記図1の表にて年間約136万人の来場者が、増加しているのを理解出来ます。2019年秋には大きな自然災害が幾つもあった事から、年間来場者数の増加には驚かされるばかりですが、その要因は非課税者の増加にリンクしており、ほぼその増加分が年間ベースの統計にも反映されていると言えます。
要するに基本的に若年層と言うよりは70歳以上の方が、数多くゴルフに取り組んだ結果がこの様な数字に成ったものと思われます。非課税者の存在無くしてゴルフ場の繁栄も無い、と言うのが現在の正確な現実なのだと思われます。
高齢者多く若年層が少ない事をもってして、ゴルフ業界の危機などと声高に騒ぐのは、とてもナンセンスでは無いでしょうか。高齢者が大変楽しみにし、取り組んで頂いているのがゴルフであり、スポーツ性やレジャー性が有り、リタイア後の人生を豊かにしている、ゴルフの持つ一面をこの様に正しく理解する事で、更なる発展が見えて来るのではないでしょうか。
更にNGKのこの資料は昨年来場者減となったエリアも表記している事から、この一覧を下記へまとめる事で参考資料にしたいと思います。
エリア | 2019年度利用者数 | 減少数 |
福島 | 1,323,591人 | ▼34,009人 |
群馬 | 2,744,462人 | ▼37,147人 |
埼玉 | 3,888,349人 | ▼71,686人 |
千葉 | 7,681,094人 | ▼131,523人 |
東京 | 984,895人 | ▼5,798人 |
神奈川 | 253,869人 | ▼34,939人 |
長野 | 1,614,447人 | ▼61,550人 |
長崎 | 699,064人 | ▼2,875人 |
熊本 | 1,510,533人 | ▼1,718人 |
宮崎 | 1,073,434人 | ▼1,040人 |
鹿児島 | 1,026,456人 | ▼8,999人 |