群馬県の21センチュリークラブ富岡ゴルフコースは、2020年3月31日をもって閉鎖する事を、3月に入り同クラブのWEBサイトで明らかにしました。
同ゴルフ場は2019年4月17日に経営会社である株式会社ワイ・ケイ・ジャパンが、東京地裁へ民事再生法の適用を申請する中、当初よりユニマットグループをスポンサーとした、プレパッケージ型の再生を模索しておりました。
そして8ヶ月後の同年12月にユニマットグループが、同ゴルフ場を傘下に収める事になったのです。この再生過程で当時在籍していた500名弱の会員の中から、新しいクラブへ移籍するとの希望者は、50名にも満たないものでした。
この様な事実を勘案しユニマットグループでは、全会員へ弁済を済ませた後、新クラブへの移行会員を募りませんでした。つまり会員数ゼロの、いわゆるパブリックとして今日に至っております。この事から、今回同ゴルフ場を閉鎖するに当たり、不利益を被る方は居りません。
今後同ゴルフ場は群馬サファリパークの一部として、機能して行くものと思われます。具体的な活用案は、これからの様です。なお昨年の弁済内容は、会員が保有する50万円以上の債権に付いて、一律50万円を弁済すると共に、更にその金額を超える部分の3.67%をプラスし、弁済すると言うものでした。
昨年4月に開始された法的整理は、あくまでもゴルフ場としての再建を目的としたものと思われましたが、約1年後の今日、それは再建では無く解体として具現化する事になったのです。また一つゴルフ場が、消滅する事になりました。