日本電気株式会社(以下NEC)は2020年2月21日、女子プロゴルファーの安田祐香(やすだ ゆうか)選手と所属契約を結んだとして、同社会見場に集まった報道陣へ公表しました。アマ時代に多くの実績を残してのプロ入り、そして「尊敬されるプロになりたい」との願いをもって、今後の活躍が期待される安田選手をNECが獲得したのです。
安田選手は2020年1月1日、晴れてJLPGA(一般社団法人日本女子プロゴルフ協会)一員としての資格を取得したのですが、以降今日まで短期間の内に、マネジメントや用具などに関する様々な契約を締結してきております。しかしながら所属先は<フリー>状態であり、一体何処が獲得するのかはゴルフ業界の関心事でした。
記者会見に臨んだNECの執行役員常務・中俣力氏によれば、「国内外を問わず様々な試合へ挑戦するアスリートとしての安田選手と、スポーツを通じ地域や社会に貢献したい当社の企業姿勢が合致」した事が、契約に至った理由だとしました。安田選手は同社の看板選手として、初代の岡本綾子氏より数え4代目になります。
これを受け安田選手は、「NECさんとはアマチュア時代よりご縁を感じております。今年の『NEC軽井沢72ゴルフトーナメント』では、ホステスプロとして優勝したい、NEC所属プロの一人として頑張りたい」、と返したのです。
昨年2019年のゴルフ業界は、渋野選手の話題で持ちきりでした。昨年5月にツアー初優勝を果たし頭角を現す以前、無名時代より同選手を所属先として、支えて来たのはRSK山陽放送でした。以降大きな脚光をあびた同社ですが、様々な選手を支えようとするその他企業側にもこの件は、教訓化されているものと思われます。
ゴルフの技術のみならず、人間性に優れ将来性のある有望な選手を一早く獲得したい、この企業論理がこの度のNEC側にも、大きく働いたものと思われます。NECと言う大企業と共に今後安田選手は、所属選手として様々な試合へ臨む事になります。