静岡県の富士カントリークラブでは新年に入りクラブ会報にて、入会保証金を毎年2,000万円から3,000万円返還している事を明らかにしました。当該クラブでは入会手続き時、名義変更料とは別に入会保証金を、入会者はクラブへ支払う必要が有ります。
1968年1月から30万円で始まったこの制度は、2004年5月から2014年3月迄の10年間ほど、徴収していなかった時期があるものの、創設時より数え金額を5度変更し今日に至っております。現在は2018年4月より名義変更料減額キャンペーンを行っている関係から、この入会保証金を便宜的に徴収しておりません。
新規入会者が有ったとしても入会保証金は入って来ない中、株券返納会員や退会会員へは、彼らが保有していた入会保証金を、クラブは返還してきました。この金額が上記金額になる訳です。この様な自助努力を続けると共に、昨年度の営業利益は黒字になると予想しています。
そもそも入会保証金とは、会員が亡くなった様なケースでクラブへの未納金などが有った場合、預かっている入会保証金から充当し清算しよう、等と言う発想で設けられたものの様に思われます。その金額がコロコロと変わった事により支払い差額が生じ、時にはクラブの台所を苦しめています。
入会保証金と言う考え方そのものは、当然クラブ運営をして行く上で考えられるものですが、これは少額で低額で在るべきと思われますで、キャンペーンを長期に渡り継続して頂ければ、時間の経過と共にいずれ300万円と言う高額面は、無くなるのだろうと思われます。
それにしても会員権が1万円でも売れない現状は、はなはだ嘆かわしいものであり、当該クラブの素晴らしさを多くのゴルファーへ訴求出来ていないのは、大変残念な様に思われます。会員権価格上昇へ向けた、抜本的な対策は有るものでしょうか。