一般社団法人日本ゴルフツアー機構(以下JGTO)は、2019年12月24日都内会場にて、2020年のトーナメントに関する概要及び日程を明らかにしました。記者会見にまず登壇した青木会長は、女子ゴルフの人気度そして注目度などを認めつつ、男子ゴルフも追いついていかなければならないとし、2020年のスローガンを「感動、歓喜、感謝」としました。
今回青木会長からスーパースター待望論が出る事無く、選手個々人のスキルアップと全体のレベルアップが、JGTOツアーには求められており、それがスローガンにつながって来る諭旨の発言が有りました。では肝心のトーナメントと言えば、来年2020年は今年同様に25試合開催され、その中身は2試合増え2試合が減少するものです。
新たに開催されるのは、1、ゴルフパートナーPRO-AMトーナメント 2、THE TOPです。無くなるのは2013年より7年間開催されて来たHEIWA・PGM CHAMPIONSHIPと、今年PGA TOURと共催になったZOZO CHAMPIONSHIPの2試合です。今年のZOZO戦に関しては、JGTO側からの参加選手が13名と限られており、尚且つ半額とは言え加算賞金額が多い事から、その他参加出来ない選手との不公平さが問題視されておりました。
そのZOZO戦は来年JGTOとの共催試合ではあるものの、獲得賞金額をJGTO賞金ランキングへ加算しない為、トーナメント枠から外れる事に成りました。25試合の賞金総額は、3,260,600,000円に成ります。今年は4,350,080,000円でしたので約10億円減少した事に成りますが、ほぼその金額はZOZO戦の賞金額と同額である事から、これを差し引くと今年と同様の内容に成ります。
低迷する男子トーナメントですが、来年は選手の肖像権管理を徹底して行く方針です。狙いは選手の画像を蓄積した過去のデータも含め検索し易くし、ゴルフファンへの露出機会を増やして行こうとするものです。これを担当するのは、写真家の宮本卓氏です。宮本氏の就任までには紆余曲折がありましたが、それ故に来年は宮本氏の手腕が問われるところです。
画像管理がどの様な影響を及ぼすかは現時点で未定ですが、目新しさと言う点では唯一とも言えます。その様な中一向に試合数が増えない現状を青木会長曰く、「それなりに働きかけている」としております。青木氏在任中に閉塞感の有る現状を、打破出来る一手があるものでしょうか。