2019年11月12日午前10時にLPGAは笠りつ子会員に対し、理事同席のもと厳重注意処分を下しました。これは2019年10月に開催された『NOBUTA GROUP マスターズGC レディース』トーナメント会場に於いて、笠会員が大会関係者へ不適切発言を行ったことに対するものです。
かねてより懸案になっておりましたこの問題に対しLPGAは、発表に先立つ前日の11日に懲戒諮問委員会及び理事会を開催し、笠会員に対する処分と再発防止策を検討し、その結果を翌日の12日に明らかにしたものです。
厳重注意の内容は本人が申し出ているツアー出場自粛並びに、本年度開催される新人セミナーの第1日目から第3日目までを受講する事です。そしてこの様な事件再発防止の為、トーナメント出場選手を対象にLPGAは、少なくとも年1回マナーや言葉遣いなどに関する講習会を実施して行くとしております。
ところでLPGAの「コンプライアンス・倫理規定」には、具体的な罰則規定が有りません。今回の笠会員に対する処分は、社会通念上一般的に考えられる範囲のもので、ある意味一時的臨時措置です。組織の発展の為には今後より具体的な内容を、規定して行く必要が有ると言えます。
また今回笠会員本人から事前に「事実確認と謝罪」は有ったものの、LPGAによる正確な事実関係の発表が有りませんでした。この事実関係調査の為に、事件発覚からこの度の処分まで日時を要した訳ですから、これを明らかにしないのであれば、事件の検証と分析は進む事無く、何ら教訓化し得ないと思われます。