横浜市旭区のゴルフ練習場鉄柱倒壊の今

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善部ゴルフ入り口2019年10月24日.gif 2019年10月12日台風19号は、猛烈な勢いで関東エリアを通過したのですが、この台風による被害は河川の決壊を伴い、甚大な被害をもたらしました。

 この台風は強烈な風を伴っていた事から、鉄柱が倒壊したゴルフ練習場が、神奈川県横浜市旭区に有ります。台風通過より10日ほど経過した10月23日、鉄柱が倒壊した写真と具体的な名前を出さない前提で、経営者のI氏が重い口を開き語って頂けました。上記写真はI氏のご了解を得て、掲載しております。

 当該練習場の鉄柱が倒れたのは、12日の20時30分から21時頃との事です。当日同練習場は休場にするもI氏ご夫妻は、台風通過に対する不安な気持ちを抱きながら、帰宅する事無く同練習場で待機しておりました。上記時刻に風速約40メートル以上も有ろうかと思われる強風により、打席より向って左側の鉄柱とネットが練習場内側へ倒れたのです。

 当該練習場は一階と二階を合わせ50打席有り、ネットの先端は打席より200ヤード有ります。この打席より4スパンほど残し、先端までが倒壊したのです。I氏は強風のみならずその時刻に起きた地震が、少なからず影響しているのでは無いかと見ておりますが、不幸中の幸いとでも表現して良いのでしょうか、鉄柱が近在の住宅側へ倒れなかった事が唯一の救いと成りました。

 当該練習場が建設されたのは1971年です。建設時より万が一にも倒れる時には、内側へ倒れる構造になっていたとの事ですが、ネットは昇降式では無い事から、当日も張ったままの状態だった様です。これは建設当時の基準に合致していた為であり、以降特段御とがめなど無く、今日に至っていたとの事です。

 当該練習場はショートコースも備えた、大変特徴のある中堅の練習場です。近在のゴルファーにも親しまれ、再建を望む声も多く聞こえて来る様ですが、鉄柱の撤去費用や新設費用など考慮した場合、練習場を継続する事に大きな不安を抱えているI氏です。

 日本を襲う異常気象は、昨年や今年に限った事では無く、今後もそうなるであろう事を想定した場合、屋外型のゴルフ練習場にとっては、今後の対策が急務になっていると言えます。台風15号や19号が練習場へもたらした被害を、いち早く次の対策へ教訓化して行く必要が、有るのでは無いでしょうか。