栃木県の宇都宮カンツリークラブでは、今を溯る事6年ほど前の2013年春に、男子ロッカー室の床面をフローリングへ改修致しました。これは会員で構成されている、ハウス食堂委員会からの発案が原点でした。理由はジュータンに比べ清潔であり、メンテナンスが楽との事からです。
更に当該クラブでは長年、場内の間伐材を製材し保管していた為に、材料に困らなかった事も上げられます。この提案は翌3月のクラブ理事会及び取締役会にて決議され、早速改修する事に成ったのです。全体的な工事期間は3期に分けたものの、ロッカー室への張替え工事そのものは、約1ヶ月で終了しました。
ロッカー室を閉鎖する事無く工事を行いましたが、会員及び来場者の方々から不便との声を聞く事は無かった様です。ロッカー室の広さは約580平米で、材料にはヒノキやサワラが使用されました。ロッカー室では利用者の足音が若干聞こえますが、この点をもって問題有りとの指摘を受けた事は無く、逆に木材の香りは高評価との事です。
当該クラブ前社長の荒井氏は、間伐材を即座に廃棄する事無く、長年に渡り保管して来ました。この材料を利用し、これまでも場内で利用するテーブルなどを、作成して来ておりました。そしてこの間伐材が、ロッカー室で再利用される事に成り、大きな役割を果たしたのです。経済効率良く地産地消のスタイルは、会員からも好感されている様です。
宇都宮と言うエリアに根付いた歴史のあるクラブが、また一つ存在感のある事業を行った訳ですが、レストランは約20年前、既に輸入材でフローリング化されております。ロッカー室のフローリング化は、クラブにとってとても満足度の高いものに成っており、今後少しづつ場内の交換時期が来たジュータンは、代えられて行くものと思われます。