長野県の小海リエックス・カントリークラブでは、税別40万円にて会員募集を行っております。これは現経営体制へ移行後、今日まで継続されて来ております。
その理由は現会員数が約450名と極端に少ない事と共に、会員からの預託金返還請求が有った場合、返還条件を満たしている点が確認出来次第、クラブでは速やかに返還している為です。預託金の返還イコール退会と言う構図は、会員の自然減と言う現象に成っており、この点を如何に補完して行けるかが、クラブにとってとても重要になっています。
では正会員の補充募集は、どの様な内容で行われているのでしょうか。その概略は下記の通りです。
- 募集会員 正会員(個人、法人記名式)
- 募集金額 40万円(預託金10万円+入会金30万円)+入会金にかかる消費税
- 募集口数 100口
- 資格譲渡 可
- 据置期間 預託金10万円は入会後10年据置
- 問合せ先 ゴルフ場(TEL 0267-93-2236)
当該ゴルフ場は以前、JFEグループ傘下に位置づけられていました。旧経営会社の松原湖高原開発株式会社は、川鉄商事株式会社の100%子会社だったのですが、2004年4月15日その全株式が株式会社シャトレーゼへ譲渡された事により、今日に至っております。
法的整理を経ない単純明快なM&Aによる株主移動でしたので、現経営会社も会員の預託金を当然満額継承しております。この事は会員にとってとても居心地の良い状態を提供されている反面、クラブにとっては会員の補充は至上命題にもなっているのです。
会員の退会はゴルフ場から預託金を返金される事で成り立ち、入会はゴルフ場の会員募集を通じ行われています。この関係から会員権市場に於ける売買情報は、皆無と言ってもよい状態になっています。入退会全てがクラブを通じ完結しているからですが、ある意味新しい現象と言えなくも有りません。