2019年8月4日日本時間未明、日本中の至ところでゴルフファンが、歓喜の渦に包まれたのでは無いでしょうか。なんと昨年日本のプロテストに合格した渋野日向子(20=RSK山陽放送)選手が、USLPGAツアーのメジャートーナメントである『AIG全英女子オープン』に優勝したのです。
イギリスのウォバーンゴルフ&カントリークラブ(6,756ヤード_パー72)を舞台に展開された、渋野選手の4日間に渡るスコアを振り返るならば、それは下記の様な内容です。
1日目 | 2日目 | 3日目 | 4日目 | |
当日スコア | 66 | 69 | 67 | 68 |
合計スコア | -6 | -9 | -14 | -18 |
順位 | 2位タイ | 2位 | 1位 | 優勝 |
これまで日本人選手によるメジャートーナメント優勝は、2度数える事が出来ます。1度目が今を溯る事44年前の1977年、当時31歳の樋口久子氏が全米女子プロに優勝した事と、2013年に井戸木鴻樹氏が51歳にて全米プロシニアを制しており、これが2度目です。
全英女子オープンの歴史を振り返るならば、1984年に岡本綾子氏が289ストロークで優勝しておりますが、開催コースは奇しくも今回と同様のウォバーンゴルフ&カントリークラブでした。当時同大会は、欧州女子ツアーに組み込まれた1試合と言う位置付けであり、メジャーへ昇格したの2001年の事です。
渋野選手は今年から日本女子のレギュラーツアーへ本格参戦し、ある意味1年生とも言えるものでしたが、同選手の持ち味で有る明るさと物おじしない性格、そして切れ味の良いショットから、5月には公式戦である『ワールドレディスチャンピオンシップ サロンパスカップ』で優勝しております。
7月には戸塚カントリー倶楽部で開催された『資生堂 アネッサ レディスオープン』で2勝目を上げておりますので、自身のキャリアから今回で3勝目と言う事に成りますが、同選手による海外トーナメント初挑戦・初優勝でもありました。ちなみに同大会の賞金総額は450万ドル、優勝賞金67万5,000ドル(約7,400万円)との事です。