ジャスダック上場の総合建設業・株式会社守谷商会(代表取締役社長:吉澤浩一郎)は、2019年7月24日連結対象子会社であるゴルフ場の元社長(以下S氏)を、業務上横領・特別背任などの疑いで長野地検へ刑事告訴しました。
連結対象子会社とは、長野県の菅平グリーンゴルフを経営している、菅平峰の原グリーン開発株式会社です。当該法人の代表取締役を2002年3月より2019年6月19日まで務めたS氏に付いて、その不正を内部通報により、親会社である守谷商会が知る事に成ったのです。
残されていいた資料を基に、2011年より2018年までの8年間について精査した結果、約3,000万円にのぼる損害額が確認されたとの事です。S氏は会社の売上金を故意に着服、更に当該クラブ会員に無断で退会手続きを取り、預託金の返金を着服するなどの行為を繰り返した結果が、この様な額にのぼったのです。
今後は立件される事を視野に入れながら、S氏の所有資産に対する仮差し押さえ手続きを取ると共に、損害賠償請求訴訟をも準備して行くと言うのが、守谷商会の基本的な方針の様です。なお代表取締役退任後も取締役として残っていたS氏に対し、当該子会社は臨時株主総会及び取締役会を開催し、7月22日に解任及び懲戒解雇の手続きを取りました。
守谷商会は当該事件の裁判過程で、S氏の動機或いは詐欺的手法を解明していくと共に、再発防止に努めたいとしております。当該クラブの現会員数は約560名との事ですが、この中には当然被害にあわれた会員もいる事から、今後のどの様な救済策が講じられていくのか、守谷商会の誠意ある対応が求められます。