栃木県の都賀カンツリー倶楽部では、2019年8月1日より令和会員権を募集しております。これは同倶楽部が昨年11月に開場50周年を迎えた事を記念し、行われているものです。
会員資格は正会員と同様ですが、預託金の無いプレー会員権と言う点に大きな特徴があり、これまでこの様な会員を同ゴルフ場では募集した事が無い為、敢えて令和会員権との呼称で区別しております。その具体的な内容は、下記の通りです。
- 募集会員 令和会員(正会員と同様の資格)
- 募集金額 30万円(全額入会金)+消費税
- 募集人数 100名
- 資格譲渡 可(但し入会後3年間は譲渡不可)
- 募集期間 2019年8月1日~同年12月末まで
- 年会費額 30,000円(次年度より発生)
- 入会資格 倶楽部会則と同様
同倶楽部では会員の高齢化が進んでおり、これはクラブ競技などにも影響が出ております。会員の新陳代謝は必要不可欠であり、如何に倶楽部を活性化して行けるのかは、とても大きな課題に成っております。年間に一度以上来場する会員を、1,000名以上へ拡大したいと言うのが、同倶楽部の基本方針であり、この目的を達成する為にこの度の会員募集が位置づけられております。
募集期間中も既存会員権の名義書換を停止にしないとの事ですが、この度の募集金額は名義書換に於ける名義書換料と同等ですので、諸経費を考慮するならば総額のコストが募集金額よりも割高になります。この事から既存会員権を取得し、名義書換を行うゴルファーは皆無なのでは無いかと推察されます。
この事からこの度の会員募集による市場への影響を危惧する同倶楽部首脳陣ですが、それ以上にアクティブな新規会員を確保したいと言う思惑が勝っているのだと思われます。会員制倶楽部の存亡をかけ、苦慮する同倶楽部の姿が此処に垣間見れます。