千葉県の館山カントリークラブは、2012年4月に現クラブハウスが完成し、今日に至っております。工事は2010年秋から開始されており、当初の計画段階ではレストラン床約370平米をジュウタンにする予定でした。がしかし実際に採用されたのは、フローリングだったのです。
これはこの工事を担当していた同ゴルフ場親会社の役員が、東京の小金井カントリー倶楽部視察からヒントを受け、考え抜き得られた結果だったのです。フローリングを採用し約7年が経過した同クラブですが、様々な利点は経営陣にとって満足度の高いものと成っております。それらは下記の通りです。
- 清潔感(シミ無し、スパイクの泥汚れ無し、雑菌無し)。
- 耐用年数の長さ(30年以上使用出来ると思われるダメージの無さ)。
- コストダウン(ジュウタンクリーニング不要)。
- 掃除がし易い(コーヒー等が床にこぼれても処理が簡単)。
- ワックスがけ不要。
- 通常は掃除機がけとモップがけのみで、夜間はお掃除ロボットで対応。
- 雨の日もフローリングで滑る来場者無し。
- 高級感有り。
同クラブではフローリングの素材を高級なものにした関係から、初期費用はジュウタンに比べ若干かさんだものの、ランニングコストなど長期的観点から見たコスパは、非常に良いものと成っております。同クラブの先駆的試みが、好結果を生み出したと言えます。
かつてメタルスパイク全盛時は、床面の損傷を考慮しジュウタンやカーペットが、対応策として取り入れられて来ました。しかしながらソフトスパイクが主流と成った今日、何時までも従来通りで良いはずも有りません。
ゴルフ場が経済合理性を追求していく上でフローリングは、時代の要請であり、これからのゴルフ場経営にとって重要なキーワードになって行くものと思われます。小金井カントリー倶楽部に続きフローリングを採用した館山カントリークラブの先進性は、高い評価に値するものだったと言えるのでは無いでしょうか。