日本で最も高額な会員権と言えば、やはり東京都下に有る名門・小金井カントリー倶楽部です。ではその倶楽部へ入会する為には、どの様な手続きを取って行く必要が、有るのでしょうか。当然入会条件は充足している事を前提に、具体的に見て行きたいと思います。
1.入会希望者は株券を市中にて取得した後、倶楽部へ株券を持参し自らの名義へ書換(手数料不要)。
2.入会申請者は入会書類を整え、倶楽部へ入会申請。
3.入会申請者を除いた推薦会員2名が倶楽部へ出向き、事前審査委員との面談(入会申請者との関係及び推薦理由などを説明)。
4.入会申請者の情報を1ヶ月間場内掲示。
5.場内掲示にて会員より異論が出なかった場合、入会申請者は理事2名との同伴プレーを実施。
6.入会申請者は理事長及び常務理事との最終面談。
7.倶楽部理事会は入会申請者の入会可否を投票(理事全員が賛成した場合のみ入会可)。
8.「入会承認通知」書が届き次第入会申請者は、15日以内に入会金(2019年2月時点で1,500万円+消費税)を振込む。
9.倶楽部にて入会申請者からの入金確認後、入会申請者は晴れて会員としてラウンド可。
会員制倶楽部の見本の様な入会手続きですが、上記手順を踏み新規入会者を受け入れている事で、倶楽部のクオリティーを維持しているのだと言えます。倶楽部側では上記3番の事前審査委員と、5番の同伴プレーを行う理事は全くの別の方が担当しております。入会に関する担当会員を複数手配する事で、入会申請者に対する誤った認識や誤解が無い様しているものと思われます。
この様な審査を経て当然入会が叶わなかった方も出て来ますが、当該会員権は株券であり取得者への名義書換が出来る事から、債権管理と言う面では取得者にとってリスクは無いものと思われます。この事から会員権市場に於ける、数少ない投機対象の会員権として、見られている側面もあります。