千葉県の名門倶楽部である鷹之台カンツリー倶楽部では、法人名義での入会申請を2名以上としております。個人正会員一口・一名分は壱株券9枚つまり9株券にて構成されておりますが、これを2口以上取得する必要が有ります。
入会を希望する法人の基準としては、上場企業か或いは準ずる法人が望ましいとしておりますが、入会の可否に付いてはあくまでも、理事会での判断によるものとなります。ひとたび法人会員となった場合、登録者の変更手続きは簡略化されており、推薦保証人を不要とするばかりか面接手続きも省略されております。
この登録者変更手続き1名に要する費用は、230万円と消費税のみで済みます。2018年10月現在法人数は約80社を数え、その登録者数は約200人に及びます。3名以上分を保有している法人が、如何に多いかがこのデータにて理解出来ます。
法人会員が将来当該倶楽部会員権を売却をしなければならない時、最低限の2口を維持しつつも単純に手持ちの口数を減らすだけであるならば問題無いのですが、2口の要件を満たさ無くなる場合も想定されます。
この場合例えば2口の内一口のみを売却する時、残る1口は230万円と消費税を支払い、個人名義へと種別変更する必要が有ります。あくまでも2口・2名以上以上と言う事が、当該倶楽部に於ける法人の必須要件なのです。
この様な法人手続きに関する現状に対し、懸念の声も会員間から聞こえて来る様です。しかしながらこの声をもってして、近い将来法人会員の規定が変更になる様な状況でも決してない様です。歴史のある名門倶楽部が時代の変化と共に協調して行こうとする場合、伝統に対する倶楽部の葛藤も又垣間見えて来ます。