埼玉県の飯能ゴルフクラブでは法人名義での入会に付いて、その企業規模を資本金1億円以上である事と規定しております。法人の条件と言えばこれだけであり、歴史のある名門クラブとしては比較的柔軟な姿勢で、入会申請を受け付けています。
当該クラブは株主会員制であり、正会員権は壱株券です。この壱株券を取得し法人は、入会申請する事になります。ところで将来退会時には、この壱株券を個人或いは法人へ譲渡する事で、第一段階の手続きは終了します。
その後入会時にクラブへ預けていた入会預託金150万円の返還を受ける訳ですが、同株券を取得した新規入会者の手続きが終了次第、クラブより返金される事になります。この返還をもって全ての手続きが終了するのです。法人にとっては入退会の手続きがシンプルであり、管理し易いと言えます。
しかしこの様なシステムへ移行する以前、すなわち2008年6月23日開催の理事会に於ける法人改革までは、正会員権二口・弍株券を取得しなければ、法人名義で入会申請出来ませんでした。一口で良ければ取得したい企業を受け入れられないと言う事は、ある意味社会の要請に背を向ける事でもあり、ビジネスチャンスを逸してしまったにも等しかったと思われます。
法人数は2018年10月現在、約100社を数える事が出来ます。登録者数はこの数字を上回っているのですが、これは1社で複数口を所有している関係からです。なお当該クラブには正会員権の他に、土曜日まで利用出来る平日会員権が有りますが、これは譲渡不可であり市場で流通する性格のものでは有りません。