2019年ゴルフ規則_JGJAタウンミーティングにて

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< 手前から永井、飯田、井手口、長野、松吉の各氏 >

 日本ゴルフジャーナリスト協会(JGJA)は、2019年1月よりゴルフ規則が大きく変革される事に伴い、現状の課題などを探るべく2018年9月28日、第6回タウンミーティングを都内会場にて開催しました。司会はJGJAの永井延宏氏が当たり、パネラーには日本プロゴルフ協会(PGA)から飯田雅樹氏、東京都ゴルフ連盟から井手口香氏、一般社団法人ゴルフリサーチ横浜&湘南ゆるゆるゴルフの長野豪洋氏、ジューシー株式会社の松吉宗之代表取締役の4名を迎えました。

 第一部ではPGAの飯田氏より、どの様に規則が変わって行くのか、既に公益財団法人日本ゴルフ協会(JGA)が明らかにしている大きな変更点20項目を中心に、具体的な説明が有りました。この中で浮き彫りになったのは、プロツアーやアマチュア競技を通じて適用されて行くゼネラル規則と、一般アマチュアがゴルフを楽しむ為に用いられるローカルルールの2種類が、併存して行くだろう事です。

第6回タウンミーティング_1.jpg   第6回タウンミーティング_2.jpg

 第2部ではパネラー各氏による活発な意見が述べられたのですが、共通して言える事は、今回のゴルフ規則変更がこれまでの様な改定と言う範疇に収まるものでは無く、全く新しいゴルフ規則として我々に投げかけている現実です。これまで多くのアマチュアゴルファーは、独自にゴルフ規則を学ぶと言うよりも、ラウンドを通じて先輩諸氏にその都度教えてもらうと言う、経験則に基づき習得して行くケースが多いとの報告がパネラーより有りました。

 この様な現実を鑑みた場合、どの様に来年から新ルールをアマチュアゴルファーへ定着させていくのか、課題は多いと言えます。この難問をクリアして行く為には、何と言ってもゴルフ場に於ける来場者への啓蒙活動が、不可欠な要素になって来ると共に、ゴルフ練習場でのインストラクターの役割は、重要なものに成って来るのでは無いでしょうか。

 R&AとUSGAによる来年からの新ゴルフ規則は、ゴルファー性善説を大前提にしたものであり、尚且つラウンド時間短縮を根底に据えています。しかしながら一度抜いたピンをもう一度指し直す様な場面も想定し得る事から、運用次第では時間がかかってしまうケースもあるのでは無いかと、参加者からは危惧する声も上がっていました。

 PGAの飯田氏によれば、図解入り英文テキストは既に出来上がっているものの、日本訳を一般ゴルファーが手に出来るのはまだまだ先に成る様です。いずれにしても新規則が、これからゴルフを始めようとする方に対し、障害と成らない様祈りたいものです。