日光カンツリー倶楽部の法人会員権

  • 投稿日:
  • by

日光CC_tact.jpg 栃木県の日光カンツリー倶楽部は、歴史のある関東エリアに於ける名門倶楽部です。現在会員権価格は低迷しているものの、それだけでは評価し得ない良さを同倶楽部は内包しております。

 同倶楽部には法人会員権なる会員種別が有ります。この法人会員権は倶楽部設立当初に縁のあった法人が、会員資格を取得し今日に至っております。現在確認出来る法人数は38社に及び、その登録者数は約90名です。

 同倶楽部は株主会員制ですので、正会員一口は弍株券で構成されており、その中身は壱株券2枚となっております。当該法人会員権も弍株券にて、要件を満たしており一名記名式です。法人会員の中には1社で10口_20株券を保有しているケースもあり、単純にその登録者数は10名に及びます。登録者1名の変更料は、90万円と消費税にて済みます。

 ところで同倶楽部では、新規の法人入会が出来ません。この決め事は倶楽部設立当初へ、その起源を求める事が出来ます。この事から法人による出資で当該会員権を取得するケースでは、倶楽部への登録はあくまでも個人会員としてであり、法人内の利用者変更は第三者譲渡手続きと同様のものを求められます。当然名義変更料も正会員一口の料金、200万円と消費税が必要になります。

 なに故に法人の新規入会が出来ないのか、その理由は定かでは有りません。法人が新規に入会出来ない事から、既存の法人会員が当該資格を換金する方策としては、個人を対象として譲渡する事になります。この事から法人会員数は、減少する事が有っても増える事は有りません。

 同倶楽部が設立された1962年時は敗戦後20年にも満たない中、一般の法人に対する認知度も現在よりかなり低く、その様な社会的背景が倶楽部形成に、少なからず影響しているのかも知れません。とは言え歴史のある名門倶楽部には、様々な特色を持ったものが多く、同倶楽部もその様な一つに数えられると言えます。