<デニス イングラム氏と佐々木孝悦常務理事>
一般社団法人日本ゴルフツアー機構(以下JGTO)は、2018年5月27日茨城県の宍戸ヒルズカントリークラブに於いて、PGA TOURシニアデレクターのデニス イングラム氏を招聘し、トーナメントコースに於けるメンテナンスセミナーを開催しました。
デニス氏はPGA TOURのトーナメント現場を、約20年間に渡り管理してきています。本国はもとより中国やカナダなど、8ヶ国・68コースのメンテナンスに関わって来ており、昨年は日本の成田ゴルフ倶楽部で開催された「JAL選手権」も担当されています。
この度のセミナーは昨年11月よりスタートした、JGTOとPGA TOUR提携業務の一環です。当該会場は様々なトーナメント開催コースのグリーンキーパーを中心に満席状態でしたが、中には一般社団法人日本女子プロゴルフ協会関係者の姿もあり、関心の高さを感じさせるものでした。
<宍戸ヒルズカントリークラブ>
セミナーは午後1時より開始され、中休みを含み4時30分までの3時間強行われたのですが、デニス氏の説明に対し会場からは活発に質問が飛び出し、通訳者が何度もデニス氏に確認しながら答えておりました。トーナメントの現場をあずかる責任者からは、抽象論では済まされない現実的具体的問題が山積しているからだと言えます。
日米に於いて管理手法に極端な差は見当たらないものの、やはり規模に付いては大きな格差が有りました。例えばトーナメントウイーク2日目の午後には、103名ものボランティアが管理を手伝うとは、想像もつかないものがありました。またホスピタリティ面は大変優れており、PGAツアーメンバーから選出された7名の選手が、ボランティア エリアを訪問し様々な意見交換する事などは大変参考になった様です。
今後ますます両団体の交流は深まるものと思われ、JGTOツアーに活かされて行くのではないでしょうか。