千葉県の千葉カントリークラブは、女性の入会に付いて制限を設けております。クラブ在籍会員約3,400名中女性会員は、2018年3月時点で約200名が在籍しており、この数字は正会員や平日会員などの会員種別を横断した総数です。
女性が新規に同クラブへ入会手続きをしたい場合、市中にて同クラブ女性名義の会員権を取得する必要が有ります。ここで注意しなければならない点は、一代限りの女性会員が存在する事です。相続により男性名義より女性が受け継いだ会員権は、将来売却時新たに女性名義へは変更出来ないのです。
この女性入会に関する制限は、1983年6月以降に施行されて来ており、約35年が経過した事になります。この様な制限を設けた主な理由をクラブ側では、女性施設の問題だと説明しておりますが、理事会決定事項としての記録は残っているものの、明確な理由はたどれない様です。
数年前に約230名が在籍していた事からすれば、女性会員数は近年減少しております。これは女性平日会員が退会した事、或いは女性名義の会員権が、男性名義へ変更された事に伴うものです。女性名義の会員数が減少すると言う事は、絶対数が減る事を意味しております。減る事は有っても増える事は有り得ないのが、当該クラブ会員権の特徴とも言えます。
クラブによれば近年年間に数件、女性から女性への名義書換実績が有るとの事ですが、会員権相場は一般の男性名義よりは高く推移しております。しかしながら欲しい時に売り情報が無く、売却したい時に買い情報が無いと言うのが、この様な特殊物件に良くある現象です。
将来この女性会員に対するクラブ規定が、大きく変化する事は有り得るのでしょうか。現時点ではこの規定が、クラブ運営に大きな弊害をもたらしているとの声も聞こえて来ておりませんので、なかなか想定しずらいとも言えます。