一般社団法人日本ゴルフツアー機構(以下JGTO)は、2018年3月19日第6回定時社員総会を都内会場にて開催し、役員の改選を行うと共に新理事による臨時理事会を開催し、2020年までの青木会長を頂点とした新体制を構築しました。
前体制下での副会長職であった大西久光氏が、一般理事職へと一歩引き下がるのに対し、新副会長へ就任したのは選手会会長でもある石川遼氏です。更にJGTO副会長としての石川氏を支える深堀圭一郎氏が、新理事として就任しました。
青木会長は今年のテーマを「発展に努める」としましたが、ゴルフツアーをファンに見てもらって喜んでもらえるものにしたいとし、スポンサーに対しては更に満足度の高いものを提供して行きたいとしました。これらがゴルフ界を明るくするし、発展のための一歩だと抱負を語りました。
この様なものを獲得して行く為には、選手各人の意識改革が必須であり、その重要な役割を青木会長は石川氏に託したとも言えます。石川副会長はこの任務を遂行して行く上で、選手個々人と話し合いの場を持つ中で、今後の方針を説明し理解してもらう事がとても大切だとしたのです。
様々な改革は選手の理解と選手会の決断無しに進むものでは無いのですが、現役の選手に大きな影響力をもっており、またまとめる力のある深堀氏は石川副会長にとっても、頼もしい存在なのだと言えます。石川副会長がリーダーシップを発揮し改革を確実なものにして行く為には、青木会長の威厳をバックに年長者の深堀氏をパートナーに据える必要が有ったのです。
この度の新体制は、選手会会長でありJGTO副会長に就任した石川氏が、実質的にトーナメントの現場で改革の旗印を振って行く事になります。その改革の第一歩は、選手の話し方や服装で有るとしました。自らの職場を大切に思う気持ちが、選手個々人に求められており、ゴルフの技術一辺倒ではない、社会人として当たり前の気配りが必要だと語りました。
またトーナメント改革として、ツアー決勝の土曜日にプロアマ戦を行って行きたいと、石川氏は抱負を語りました。トーナメントスポンサーの満足度を高めて行く為にプロアマ戦は重要であり、これには一工夫も二工夫も手を加えて行くとしており、ケースによっては女子プロの参加も有り得ると構想を語りました。
これを裏付ける様にこの度の人事では、一般社団法人日本ゴルフトーナメント振興協会の関係者3名が理事就任しており、トーナメントスポンサーとのコミュニケーションをより一層図って行こうとするJGTO側の姿勢が、如実に反映されている事が解ります。
ちなみに土曜日のプロアマ戦について石川氏は、早ければ今秋にもプレオープンさせたい意向であり、失敗との判断が無ければ来シーズンには定着させて行きたいと語り、自信に満ちた笑顔で会場を後にしました。