2019年新ゴルフルールが明らかに_R&AとUSGAより

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 2018年3月12日R&AとUSGAは、2019年1月1日より施行されるゴルフ規則を発表しました。既に2017年に様々な提案がなされており、その主要な内容もこの度盛り込まれました。従来の内容から変更された主要な点は、下記の通りです。

ドロップの手続き
救済を受ける時、プレーヤーは膝の高さからドロップ出来る。

救済を受ける時の計測
救済エリアを確定する時にプレーヤーは、バッグの中からパターを除き一番長いクラブで、1クラブレングスか2クラブレングスかを測る。

2回以上打った事への罰の削除
ストロークの間に偶然2度以上打ってしまった行為への罰打無。

紛失球やOB球:ストロークと距離の代替案
新しいローカルルールとして、ボールの紛失やOBの場合2打罰に基づき、そうなったエリアの近くへドロップ出来る。
これはプロ競技やエリートレベルの高いレベルのプレーを対象としていない。

「球が動いた」罰の削除や軽減
パッティンググリーン上や球を捜索している時、偶然に球を動かしても罰は無し。

パティンググリーンの規則の緩和
パッティンググリーンでは旗竿を取り除かずプレー出来る。ボールが旗竿に当たっても罰無。

ペナルティエリアの規則緩和
ペナルティーエリアでルースインペディメントを動かしたり、地面や水に触れる事の罰無。

バンカーの規則緩和
バンカー内でルースインペディメントを動かしたり、手やクラブで砂に触れる事の罰無。しかしクラブを球の近くの地面に着けてはならない事は従来通り。
バンカー内のアンプレアブルは2打罰で、バンカー外からプレー可。

プレーヤーの誠実さに頼る
プレーヤーによる様々なルール上の処置が、後にビデオ判断で誤っていたとしても、プレーヤーの「合理的判断」が支持される。
ボールを確認の為に拾い上げたり、損傷しているかどうかを確認する為に拾上げる時の告知手順が削除。

プレーのペース支援
紛失球の捜索時間は5分から3分へ。
レディーゴルフの積極的奨励。
1ストロークに40秒以上かけない事。

 若者のゴルフ離れは、何も日本国内だけの問題では無く、世界的な傾向となっております。解り辛いルールと18ホールのラウンドに時間がかかりすぎる事が、主な敬遠理由と認識されており、この度の改定はこの辺を意識したものに成っていると言えます。

 特にこの度の<レディーゴルフ>は、上記課題を克服するためのメインテーマとして、捉えても良いのでは無いでしょうか。レディーゴルフとは、準備の出来たプレーヤーから速やかにプレーして下さいと言う事ですが、この目的を達成する為には、グリーン上で旗竿を抜かなくて良いですよ、バンカーから何打も打ってしまう可能性が有るのであれば、2打罰を払ってバンカー外から打て打てますよ、と言う具体的な内容に言及されているのだと思われます。

 上記規則は2019年から適用される訳ですが、ルールの簡素化と時短と言うテーマは、今後更に進化して行くものと思われます。