<日本ゴルフ会>のブランドにてゴルフ会員権の売買を行って来た、リソルホールディングス株式会社傘下のリソル不動産株式会社は、自社ゴルフ場物件以外のゴルフ会員権に付いてその取り扱いを中止するとして、2017年12月に入り広報を通じて明らかにしております。同社はこの方針を近々書面で、取引先や顧客へ伝えるとしておりますが、既にWEBサイトでは<一部業務休止のお知らせ>として発表しております。
同社所有14コース(※)に於ける会員権業務、例えば会員募集で有るとか名義変更手続きなどは、それぞれ現地コースの担当者が行うとしております。またこの度の措置は一時的なものであり、関東、関西、中部それぞれ同社が所属している会員権組合を脱退するものでは無く、今後の市場動向を注視して行きたいとしております。
<日本ゴルフ会>はゴルフ会員権売買のパイオニア的存在であり、そのブランド価値を充分に事業会社も認識しており、今後も自社コースの営業面で上手に活用してい行く方針の様です。ところで市中でのゴルフ会員権売買を行う部門が統括されているリゾート関連事業は、リソルグループ内に於いてどの様な比重を占めているのでしょうか。
同グループ内に於ける連結売上高を見た時、リゾート関連事業は全体の4.1%を占め、その連結営業利益は1.6%に過ぎません。2017年3月期の同グループ連結営業利益は、18億1,800万円ですからその1.6%は29,088,000円です。ゴルフ会員権売買は、この利益の更に一部を構成する事になります。
同グループでは1.ホテル運営事業と2.開発事業更には3.ゴルフ運営事業を大きな事業の柱へ据えており、来年には東京と横浜で新規ホテルが開業する予定です。2020年へ向けてインバウンドの集客を見込んでいるホテル事業ですが、ゴルフ会員権売買休止に伴いその貴重な人材を、その様な部署へ配置転換して行きたい様です。
※ 2017年12月30日をもって岡山県の備前ゴルフクラブは、営業終了の為に2018年からは所有13コースと成ります。