諏訪湖カントリークラブ会員権は一般の会員権業者による取扱不可

  • 投稿日:
  • by

 長野県の諏訪湖カントリークラブは2017年の今夏、開場54年を迎えました。開場募集時に30歳で入会された青年会員も、現在では84歳を迎える様なクラブの会員構成となってきております。在籍する会員はほとんどの方が地元長野県在住ある事から、クラブの特性としては地域密着型の地元に愛されているクラブと言えます。

 歴史のある当該クラブでは会員の高齢化を起因として、2010年以降退会希望者が増加してきておりました。クラブとしては地元のゴルフ場と言う観点から、退会希望者へは親族内の名義書換を推奨して来ました。しかしながら会員の子供や孫世代には、ゴルフをたしなむ方が少なく、敬遠されてしまうケースも増えて来ていた様です。

 この様な現状を打破する為にクラブでは、ゴルフ会員権業者の協力は不可欠と判断し、2014年4月より指定業者制の基に、ゴルフ会員権の名義書換を進めて来ていました。指定業者制により限られた会員権業者とは言え、会員権市場に於いてその業者が活躍する事は、拡大解釈するならばどの様な業者であれ、当該クラブ会員権を扱える事でもあります。

 こうして3年が経過した今日、不特定多数の会員権業者が当該クラブ会員権を、取り扱える事の弊害が生じて来た様です。その弊害とは非常に安価な価格で当該会員権が、取り扱われている事だとクラブでは考えております。この事から2017年8月7日に開催された理事会は、不特定の会員権業者による当該会員権の取り扱いを認めないと決議したのです。

 今後どの様にして不特定の会員権業者を締め出していくのか、その具体的な施策は見えてこないものの、ゴルフ会員権の活性化へ向け、苦悩する当該クラブの息使いが聞こえて来るようです。