『第72回全米女子オープンゴルフ』優勝は韓国のパク ソンヒョン選手

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 『第72回全米女子オープンゴルフ』は韓国のSung-Hyun Park(以下パク ソンヒョン)選手が、最終日に猛烈な追い上げで劇的な優勝を遂げました。同選手の優勝スコアは11アンダーとし、2位のHye-Jin Choi(チェ ヘジン)選手に2打差をつけるものでした。同選手はアメリカ女子ツアー初優勝が、メジャーでの優勝と成りました。

 パク選手は1993年9月生まれの23歳です。両親の勧めでゴルフを始め、2012年にプロ転向しておりました。172センチの恵まれた体格とクセの無いスムースなスイングから繰り出されるドライバーの飛距離は、今大会平均256.09ヤードを記録し決勝ラウンドを戦った62選手中2位となっております。

 優勝の本命として初日から首位を独走し、安定したゴルフを展開していた中国のShanshan Feng(フォン シャンシャン)選手は、15番ホールからするすると抜け出した前の組のパク選手をとらえ切れず、ほぼ手中にしていた優勝カップを手元から落としてしまいました。

 今大会を振り返った時、特徴が良く出ていたのは、最終日だったと言えます。最終日のバックナインに入り上位5選手は韓国と中国の選手で独占しており、まるでアジアンツアーを見ている様な錯覚を抱かせるものでした。アメリカ人選手総体の力量低下と言う面が若干あるのかもしれませんが、それにも増してアジア勢特に韓国選手の台頭が目覚ましかったと言えます。そしてこれは今後も継続していくのだろうと、予感させるに充分なものでした。

 ところで日本女子ツアーを戦う選手及び日本人選手の成績は下記の通りですが、決勝ラウンドへ進んだのは3名のみとは寂しい限りでした。その様な中、最終日を10位タイで迎えたに野村敏京選手は、日本ゴルフファンの期待を背負いつつも、残念ながらバックナインに入りボギーを連発し崩れてしまいました。

 なお特に記しておかなければならない点は、葭葉選手のドライバー飛距離が、今大会決勝ラウンドで256.59ヤードを記録し1位に輝いた事です。

選手 2日目 最終日 順位
1 野村敏京 -4_6T +5_+2 33T
2 宮里藍 +1_41T +2_+4 41T
3 葭葉ルミ 0_31T +4_+8 51T
4 横峯さくら +4_69T CUT
5 キム・ハヌル +6_85T CUT
6 申ジエ +6_85T CUT
7 鈴木愛 +6_85T CUT
8 川岸史果 +7_99T CUT
9 宮里美香 +7_99T CUT
10 森田遥 +9_121T CUT
11 渡邉彩香 +10_129T CUT
12 サイペイイン +12_138T CUT